シトロエンは8月29日、次世代フラッグシップとなる新型「C5 X」の日本での発売を発表。10月1日から販売が開始される。
C5 Xは5ドアハッチバックのボディを持ち、ステーションワゴンの実用性にセダンの持つエレガンスさとSUVの力強さを併せ持ったモデルとなっており、車名の「X」はCXに始まるブランドの継承とともに、これらのクロスオーバーも意味している。
シトロエン C5 X(グリ アマゾニトゥ)【画像15枚】新型シトロエン C5 Xのディテールを写真でチェック!パワートレーンは直列4気筒DOHC1.6リッターターボのガソリンエンジンと、同エンジンに電動モーターを組み合わせたブラグインハイブリッドが用意される。
価格はプラグインハイブリッドの「SHINE PACK PLUG-IN HYBRID」が636万円、ガソリンエンジンモデルでは、ツートーンレザーシートやガラスサンルーフなどを備えたSHINE PACKが530万円、ベーシックなSHINEが484万円(いずれも税込み)となる。
発表に伴い、Stellantisジャパンは東京都現代美術館にて新型C5 Xの発表会を実施。
登壇した同社代表取締役社長 兼 CEOのポンタス・ヘグストロムさんは、ここ数年のシトロエンの国内販売モデルの拡大をアピール。
最上級のフラッグシップモデルにあたるC5 Xの追加によって、シトロエンの日本国内での販売ラインアップはBセグメントからDセグメントまで、パワートレーンもガソリン、ブルーHDiディーゼルにPHEVにBEVと、あらゆるニーズに対応できるようになったと語った。
ポンタス・ヘグストロムCEO(右)とマーケティング部ダイレクターのトマ・ビルコさん(左)続いて登壇したマーケティング部ダイレクターのトマ・ビルコさんはシトロエンブランドに関して説明。
シトロエンにとって日本は愛着ある市場であることを語った。
新型C5 Xについては、マーケティング部シトロエンプロダクトマネジャーの水谷昌弘さんが解説。
マーケティング部シトロエンプロダクトマネジャー 水谷昌弘さんフロントガラスに直接投影するタイプのエクステンデット・ヘッドアップディスプレイや、新世代のインフォテインメントシステムといったテクノロジーに関して解説。
また、シトロエンの伝統ともいえる、ハイドロニューマチックサスペンションから引き継がれた「魔法の絨毯」と呼ばれる乗り心地に関しては、すでに採用実績のあるプログレッシブ・ハイドローリック・クッション(PHC)を全車に搭載したうえ、プラグインハイブリッドモデルにはPHCをさらに進化させ、油圧可変制御を行う「アドバンスト・コンフォート・アクティブサスペンション」を採用。フラッグシップにふさわしい乗り心地を実現するとした。
さらにキャッチコピーになっている「静謐な世界へ」の言葉通り、二重ラミネートの左右フロントウインドウやフロア周りの高い剛性によって、高速走行時でも高い遮音性を実現しているという。
--{カラーマテリアルデザインは日本人の女性デザイナーが担当}--
デザイン面については、シトロエン本社でC5 Xのカラーマテリアルプロジェクトマネジャーを務めた柳沢知恵さんも登壇し、AXIS編集長の上条昌宏さんとトークディスカッションを実施。
シトロエン本社カラーマテリアルプロダクトマネジャー 柳沢知恵さんC5 Xにおけるカラーマテリアルデザインについて語り、特にC5 Xの大きな特徴として、シトロエンのロゴであるシェブロンを元にデザインされた5つの素材について解説。
シトロエンの新たなブランドを、フラッグシップにふさわしい贅沢な遊び心と、それを生かす上質な素材で表現したという。
黒いダッシュボード表面のシボ(凹凸)にはシェブロンが立体的に細かく刻まれている。
ドアやインパネなどにある、木目調の加飾パネルもよく見ると細かなシェブロン柄が刻まれている。
シートには連続したシェブロンが一筆書きで再現されたアクセントステッチが入り、その下のアクセントクロスにはさらに細かいシェブロンが印刷される。印刷は触れて感じられるように厚めに盛られており、日本の「印伝」の要素を取り入れているという。空調シートの細かな穴、パーフォレーションも大きさに差を付けることでシェブロン柄が浮かび上がる。ボディーカラーはグリ アマゾニトゥ(グレー)、プラン ナクレ(ホワイト)、ノアール ペルラネラ(ブラック)、ブルー マグネティック(ブルー)がラインアップ。
発売に先立ち、9月1日から9月30日の間に、先行商談キャンペーンが行なわれ、先行商談して成約すると、C5 Xの1/43ミニカーがプレゼントされる。