フランスから来た生粋ホットハッチ|漫画「オーバーレブ!」を支えた名車達 プジョー 106 ラリー Vol.2

       
正規輸入車ではなく、並行輸入車しか日本には存在しないため、あまり多くの情報は残っていないが、106ラリーはその名のとおりラリーのベース車という位置づけで3種類のモデルが存在。

前期モデルが1.3LSOHCエンジンの通称「テンサンラリー」、後期モデルが1.6LSOHCエンジンの「テンロクラリー」、そして最終モデルが1.6LDOHCの「ラリー16V」となる。

このうち、最もコンペティション度が高いのがテンサンラリーで、エアコン&パワステはレス。

そのため車両重量は810kgしかない。

さらに、テンサンラリーはフランス本国をはじめ、イタリアやベルギーなど欧州各国のラリーを戦うためにホモロゲーションを取得している唯一のモデルでもあるのだ。

関連記事:プジョー205ラリーの血統を受け継ぐモデル|漫画「オーバーレブ!」を支えた名車達 プジョー 106 ラリー Vol.3

 今でも名車として語られることが多いプジョー205ラリーの血統を受け継ぐモデルでもあるテンサンラリーは、軽量&コンパクトなボディ、プジョーらしい乗り味、痛快なエンジンなど、マニア受けする要素がテンコ盛り。

コアなファンに支えられ、数百台が輸入されたと言われている。





室内もほぼオリジナルでコンディションも非常に良い。

この個体はパワステが後付けされており、街乗りも快適に。





メーターはオーソドックスな大型2眼メーター。

情報が少ない分、シンプルで見やすい。

レッドゾーンは7000rpmオーバー。





リアはトーションバーなので荷室への張り出しが少なく、使い勝手もいい。





前後席ともにシートベルトは赤。

後席は一体可倒で荷室を拡大できる。




ハチマルヒーロー 2019年 11月号 vol.56(記事中の内容はすべて掲載当時のものです)

text : Rino Creative/リノクリエイティブ photo : Satoshi Kamimura/神村 聖

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