89年。夢のリッター100psを達成した VTEC搭載車の急先鋒| ホンダ インテグラ 3ドアクーペ XSi Vol.1

       
ホンダが世界で初めて開発した可変バルブタイミング・リフト機構「VTEC(ブイテック)」。現在では軽自動車にも採用されるほど浸透しており、クルマだけでなくバイクや船外機などにも搭載されている。

そんなホンダの技術の代名詞と言えるVTEC機構を用いたエンジンを、初めて搭載したのが2代目インテグラだ。



 この2代目インテグラ、「カッコインテグラ」のキャッチコピーや、マイケル・J・フォックスをイメージキャラクターに起用したことで注目を集めたが、話題の中心はやはりVTECエンジンだ。

VTECとは、低速用と高速用、プロフィールの異なるカム駒をカムシャフトに備え、エンジンの回転数によってカム駒を切り替えてバルブタイミング(開閉時期)とリフト量(開く高さ)を変化させ、エンジンの燃焼室により多く吸気できるようにするもの。

この画期的な機構を採用したB16A型は低中速域を犠牲にすることなく、1.6Lながら160ps/7600rpm達成。

当時の技術では困難とされていた「リッター100ps」というハイスペックを実現した。



XSiのみ14インチアルミホイールが標準装備される。ちなみに3ドア/4ドアともに専用デザインで、3ドアはタービン形状を採用する。


レッドゾーン8000rpmのタコメーターが高回転型エンジンを物語る。


電動スモークドガラスサンルーフは、XSiを含む一部グレードにエアコンとセットオプションだった。


ラゲッジスペースは通常時で347ℓ、リアシートを倒すと599ℓの大容量を確保。ダブルアクションのリアシェルフも3ドア全車に装備される。

ハチマルヒーロー 2019年 05月号 vol.53(記事中の内容はすべて掲載当時のものです)

text: Rino Creative/リノクリエイティブ photo:Satoshi Kamimura/神村 聖

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