【1975年式 三菱 ランサーセレステ 1600XL Vol.2】
思い出のクルマ、ランサーセレステを探す
リアハッチを開けて、大量の仕事道具を積み込む父の姿を鮮明に覚えているというランサーセレステ。
そして「父親が乗っていたクルマの中で一番好きでした」と、そのランサーセレステの愛嬌あるスタイリングがいつまでも忘れられない存在になった。
仕事でもクルマは欠かせない存在であり、趣味では温泉へのドライブというように、日々クルマと接しているオーナー。これまでに、さまざまなクルマに乗ってきた。そして、とうとう思い出のクルマ、ランサーセレステを探すことになったという。
「珍しいクルマですので、どうやって探そうかと考えました。インターネットで検索すると、セレステのクラブがありましたので、掲示板にクルマを買いたいと書いておきました。すると、クラブ員の方ではなかったのですが、掲示板を見ていたセレステオーナーがクルマを譲ってくれることになりました」
手に入れたクルマはボディ下回りがヤレていて、原型をとどめない個所もあった。しかし、エンジンは好調で室内は新車のような状態をキープしていた。そして、何よりも印象的な初期型テールランプを装着した初期モデルだったこともあり、購入を決めた。
【画像17枚】セレステでは断面をハニカム形状に統一。空気抵抗と揚力を低減し、走行安定性を高めた。ハニカム形状はヘッドランプリムやグリルなどにも隠れているのが分かる。フロント下部には標準でエアダムスカートを装備する>> 見やすさと操作のしやすさを追求したインパネ回り。メーターはグリーンの透過照明付き。XLのみ照度コントロールが付いていた。
>> スピード計の横には右から燃料、水温、電圧、油圧の計器が並ぶ。廉価モデルは油圧計の代わりに時計が付く。
>> グローブボックスを開けると、そこにも小さな小物入れが現れる。免許証などを入れておくのにちょうどいいサイズ。
>> XLのみに設定されたオーバーヘッドコンソール。ストップランプ断線インジケーターも装備している。
【画像17枚】搭載されたのはサターンエンジン。ラジエーター前にスペーサーがあるが、これは大きなエンジンを積むスペースを確保するためといわれている初期モデル限定のリアコンビランプ(全3記事)関連記事:ランサー初出:ノスタルジックヒーロー Vol.145 2011年6月号
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)
※本記事では年式を登場年としています