マニュアル車も減り、クルマとの対話がなくなった現在。
コックピットの計器類で調子を確認するのは古いクルマだけとなってしまった。
そんな旧車のための製品が新発売。我々のためのアイテムが登場した。
「ハチマルミーティング」のようなイベント会場で参加車両を眺めていると、ほとんどと言っていいくらいサブメーターを装着している。
もちろんファッションではない。
国産車のほとんどの車両に装着されている水温計は昔も今も変わらず、正確な値を指さない。
クルマは常に水温が変化するため、その変化を正確に表示させると多くのドライバーからクレームが入ったり、針が気になって事故を起こすなどの理由からだ。
【画像16枚】白文字板、黒文字板の両方がリリースされた、98年当時の姿で復活した「レーサーゲージ スタイル98 オマージュ」もっともハイブリッドや電気自動車は水温計を付ける意味すらなく、警告灯も付いていない国産車も多い。
だが古いクルマに乗り、そしてミーティングなど参加するオーナーにとって計器類の正確さは死活問題だ。
中でも、ハチマル車オーナーにとってメーターの大人気ブランドといえばDefiである。
水温計はもちろん、ターボ系、油温、油圧、タコなど必要な計器がすべて揃っており、比較的安価。
そして同社のコントロールユニットを装着することで、あらゆるサブメーターの集中管理ができ、追加装着が簡単となる。そんな人気のブランドに、新たな製品が追加された。
それが「Style98」シリーズ2機種と「Racer Gauge N2」の後継機種である「Racer Gauge N2 Plus」の計3機種だ。
「Style98」シリーズは、発売された1998年当時の初代「Defiリンクメーター」のデザインをオマージュ。まさにハチマル車のために生まれたような新商品だ。特にうれしいのは白文字板の復活。しかも当時をイメージさせるグリーンの夜間照明。
黒文字板の照明色グリーンに対し、ブルーイッシュグリーンというべき色合いになっている。
ハチマル車オーナーにこそぜひ選んでほしいサブメーターの登場だ。
>>今回紹介するRacerGauge Style98 Hommage、RacerGauge N2 Plus、3連メーターのDIN-GaugeStyle98をはじめ、Defiが販売している現行の製品群。この展示セットはNostalgic2daysなどのイベントでもおなじみだ。 RacerGauge Style98 Hommage
発売した98年当時の初代Defiリンクメーターのデザインをオマージュした「RacerGauge Style98 Hommage」の注目は、やはり白文字板のメーターの登場。昼間の見やすさはもちろん、明るく、見やすいグリーン系カラーの輝きで夜間の視認性もアップ。特に白文字板では発色にこだわり、ブルーとグリーンの中間のような発色で美しい。ラインアップはターボ、圧力、温度の3種類となっており、サイズは⌀60㎜のみ。>>白文字板は見やすく、スポーティーなイメージをアップ。暗所では黒文字板と比較し、青色が加わったブルーグリーンの発色で見やすい。>>右は明るい中での黒文字板の見え方。グリーンライトは夜間の視認性が高く、90年代のクルマのイメージを強く感じさせるものだ。 RacerGauge N2 Plus
>>ブルーのリングライトが美しい「RacerGauge N2 Plus」は「RacerGauge N2」から大きく進化。「N2 Plus」では、旧モデルである「N2」に対して日中の照度を300%アップし、明るさを大幅に改善した。さらに文字板デザインも変更。リング部全体が発光するようになり視認性が格段に向上している。今回は⌀60mmタコメーターを新設、⌀52mmが4機種8アイテム、⌀60mmが5機種10アイテム構成となった。 DIN-Gauge Style98
>>一体型ワンボディ(1DINサイズ)の3連メーターDIN-Gaugeも「DIN-Gauge Style98」として復活。こちらも黒文字板と白文字板の2つがラインアップされた。Racer Gauge Style98 Hommageと同じく発色を変えていて、98年当時と比較し明るさはかなりアップされている。しかも、白文字板と黒文字板では、それぞれの照明が専用の色味と照度にチューニングされている。>>Defiの廣江謙一郎さんのクルマに取り付けられたDIN Gauge Style98。コックピットのイメージは大きく変わる。ダッシュボードなどをスッキリ見せたい場合は、この3連メーターがおすすめだ。性能的にも差異はない。
>>今回はクラシックミニ専門店でNostalgic2daysにも出展いただいた「DEEP」にて取材、撮影を行った。取材陣の現代車で囲まれているが、普段はミニだらけの同社駐車場。>>同社の車両の多くはDefiのあらゆるサブメーターが装着されており、ミニのオーナーからも好評だ。
>>DEEPの事務所。所狭しとミニのパーツが置かれる。
>>Nostalgic 2daysにも展示された1965年式モーリスクーパーS。同社では板金、塗装も同社内で行う。>
>DEEP社長の谷口直人さん(写真右側)とDEEPレーシングカーのドライバーも務めるDefiの廣江さん。レーシングカーレプリカに仕上げてほしいというリクエストも多い。 取材協力
DEEP
http://deep-mini.com/info/〒339-0037
埼玉県さいたま市岩槻区浮谷2930
tel 048-791-7755
fax 048-791-7756
営業時間:
平日 10 : 00〜19 : 00
土日祝 10 : 00〜18 : 00
定休日 : 月曜日、第一日曜日
日本精機株式会社 Defi
https://www.nippon-seiki.co.jp/defi/〒940‐8580
新潟県長岡市東蔵王2‐2‐34
tel 0258‐24‐5221(Defiお客様相談室)
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(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、加筆修正したものです)