16歳でカーデザインの世界に飛び込んで以降、世界中の数々の名車のデザインを手掛けてきた鬼才ジョバンニ・ミケロッティ。日本車デザインの黎明期に彼が残した先進的なスタイリングのクルマたちは、後の日本の自動車デザインに大きな影響を与えたのだ。
【カーデザインの巨人たち① Vol.2】
コンテッサ1300をデザインしたのが、他ならぬイタリアの鬼才、ジョバンニ・ミケロッティだ。
セダン、クーペともにミケロッティがデザインを手掛けたが、特にクーペタイプでは、低く構えたスポーティーなフォルムがより強調された。流れるような美しいスタイリングのコンテッサ1300は、海外でも高い評価を獲得する。
65年に開催された第5回国際エレガンス・コンクールで名誉大賞を受賞すると、翌66年にベルギーで開催された国際自動車コンクール・デレガンス、67年のミッシェル自動車エレガンスコンクールなど、3年連続で名誉大賞を受賞することとなる。
実はミケロッティと日野の協力関係は、コンテッサ1300の開発以前にまでさかのぼる。
【画像14枚】「イタリアの鬼才」ジョバンニ・ミケロッティが生み出した美しいデザインのクルマたち>>左右リアフェンダー後方に車名とともに入る「gm」のエンブレムは、ジョバンニ・ミケロッティの頭文字。クーペならではの流れるようなデザインが美しいリアまわりのスタイリング。
【3】へ続く初出:ハチマルヒーロー vol.044 2017年11月号
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)
カーデザインの巨人たち①(全5記事)