父からの英才教育を受けた20歳のオーナー|憧れだったシルビアS13 Q's Vol.1

DR30スカイラインRSに乗り、さらにR30グッズを膨大にコレクションし、各地で開催されるスカイライン関連のイベントでも常連の父を持つ加藤裕也さん。

 この名前を見て何か感じないだろうか?そう、裕也の裕は石原裕次郎の、也は渡哲也の也、なのだ!

 そんな素敵な名前とともに、父の程度極上DR30に接し、各地のイベントでさまざまなスカイラインや開発者、レーシングドライバーたちに触れてきた裕也さん。クルマ好きに成長するのは必然だった。

 クルマが好き、といっても裕也さんの場合「日産・FR・MT」と限定されているところがミソ。高校卒業後に日産のメカニックとなるべく、自動車整備専門学校へ進学。すでに日産ディーラーへの就職が内定している。

 そんな若い裕也さんが最初に乗ったマイカーが、トッポBJ、しかも5MT。これでMTの運転と車両感覚をつかみ、就職を前に幼い頃からの夢を果たすことになる。当初はS15、R32、DR30を探すが納得できず偶然、父の照也さんが東京・日の出町のガレージダックスで1オーナー・走行1万5000kmというS13のQ’sを見つけた!

 取材日はS13が納車された翌日。まだまだにわかオーナーである裕也さんだが、その美しいボディラインをまったく崩していない程度の良さに大満足のようだった。


横長のテールランプはS13の登場後、ちょっとしたブームといえるほど多くなった。リアスポイラーは後期型で形状変更される。


ラウンドした雰囲気で包まれるS13のインテリア。



メーターナセルにある積算計には1万5934kmという数字が確認できる。スピードメーターはデジタル表示のフロントウインドウディスプレイもオプションで選択できた。



お気に入りのS13グッズを前に、実車を購入できた喜びを語る裕也さん。漫画『頭文字D』の影響もあったが、ドリフトは父、照也さんに固く禁じられている。

ハチマルヒーローvol.12 2009年 12月号 (記事中の内容はすべて掲載当時のものです)

text:Nostalgic Hero/編集部 photo:Hidehiro Tanaka/田中秀宏

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