3世代の117クーペを知る家族【3】幼い頃から日常的に乗ってきた117クーペ。3人の父親となった現在、自身がオーナーとなって走り続ける|1969年式 いすゞ 117クーペ/1980年式 いすゞ 117クーペ ☆☆XG

ジウジアーロによる流麗なボディラインは特にリアから見ると特徴的。当時はこのプレスラインを量産設備で再現するのが難しかったというのもよく分かる。

【1969年式 いすゞ 117クーペ/1980年式 いすゞ 117クーペ ☆☆XG vol.3】

購入時は不動状態のレストアベース車として入手したが、幸いにもキャブレターの清掃でエンジンは動くようになったため、内装、外装をきれいに仕上げて現在の姿となった。

こうして、順番こそ前後したものの、父子で3つの世代すべての117クーペに乗ることになったというわけだ。ちなみにハンドメイドは、「タイプ1」と呼ばれるごく初期のモデルだ。

このように、オーナーにとって、117クーペは特別なクルマであると同時に、家族で日常的に乗ってきたクルマでもある。自分自身がオーナー、そして3人の子どもの父親となった現在では、ハンドメイドにも日常的に乗っており、家族を乗せて出かけることも多いという。それでも内装は美しく維持されているところに、豊さんの家族と117クーペに対する愛情が表れているように感じられた。

【画像19枚】オーナーにとって117クーペは、幼い日々から共に成長をしてきた特別なクルマであると同時に、身近で日常的な存在でもあるのだ


>>ステアリングホイールは唐獅子エンブレム入りの純正品。高級感のある木目パネルで覆われたメーターナセルが特徴的なインパネ周り。


>>「普段から家族で乗っている」という言葉が一瞬信じられなかったほど美しく維持されている前後のシート。


>>排気量1584ccのG161W型エンジン。タイプ1当時は直列4気筒DOHCのこの1機種だけで、SOHCエンジンは後になって追加された。角目のエンジンルームと比較すると、補機類が少なく非常にスッキリとしていることがよくわかる。



OWNERSVOICE/家族と117クーペで思い出を作り続ける

家族全員117クーペが大好きで、喜んで乗ってくれるという。生まれたときから117クーペのハンドメイドとともに過ごしてきた子どもたちが、将来オーナーように117に乗るようになるかもしれない。

text:Keishi Watanabe/渡辺圭史 photo:Sato Ryota/佐藤亮太

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