3世代の117クーペを知る家族【2】量産丸目からDOHCへ乗り換えた父。息子が運よく手に入れたハンドメイドタイプ|1969年式 いすゞ 117クーペ/1980年式 いすゞ 117クーペ ☆☆XG

比較するとハンドメイドとは若干異なるものの、流麗なボディラインは当然ながら最終モデルに至っても継承されている。リアワイパーはXGのみ標準装備。そのほか強化されたダンパーやノンスリを備えているのもXGならではの特徴だ。

【1969年式 いすゞ 117クーペ/1980年式 いすゞ 117クーペ ☆☆XG vol.2】

実はオーナーの父親が初めて手に入れた117クーペはこのどちらでもなく、SOHCエンジンを搭載した量産丸目のモデルを新車で購入したものだ。その後、ツインカムのエンジンに乗りたくなったことから、角目のDOHCエンジン搭載グレードである☆☆XGを新車で購入し、乗り換えたのだという。

つまり、今年36歳のオーナーは生まれたときから,角目の個体が家にあり、成長と共に過ごしてきたクルマということになる。父親の運転で、家族でいろいろなところにでかけた思い出も多いのだという。また、ほかにも初代ジェミニを所有していたこともあるなど、いすゞ車に対して造詣の深い一家でもある。

そんな環境で育ってきたオーナーが、自分もいすゞ車、そして117クーペに乗ろうと思ったのはごく自然なことといえるだろう。117の前には、ベレット1800GTにも2年ほど乗っていたという。そして約10年前に117を探していたところ、ノスタルジックヒーローのスワップミートコーナーに掲載されていた、このハンドメイドの個体と出合うことになる。当時のオーナーに連絡を取った時にはすでに先約がいたが、そちらの都合がつかず、運良く入手できたのだという。

【画像19枚】オーナーが生まれたときから、父親が角目の117クーペに乗っていたという。初代ジェミニを所有していたこともあるなど、いすゞ車に親しみがある


>>エアコンなどの快適装備が標準で搭載されるようになっており、ハンドメイド時代からの進化が感じられる。


>>1949cc直列4気筒DOHCのG200W型エンジン。排ガス規制をクリアして販売され続けたDOHCエンジンだ。



【3】へ続く

初出:ノスタルジックヒーロー 2019年6月号 vol.193
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

1969年式 いすゞ 117クーペ/1980年式 いすゞ 117クーペ ☆☆XG(全3記事)
関連記事:イーネ!いすゞ
関連記事:いすゞ

text:Keishi Watanabe/渡辺圭史 photo:Sato Ryota/佐藤亮太

RECOMMENDED

RELATED

RANKING