3世代の117クーペを知る家族【1】ハンドメイドが息子、角目が父親。親子そろって117クーペのオーナー|1969年式 いすゞ 117クーペ/1980年式 いすゞ 117クーペ ☆☆XG

父子で受け継がれた「117乗り」の血統

       

【1969年式 いすゞ 117クーペ/1980年式 いすゞ 117クーペ ☆☆XG vol.1】

いすゞ自動車のクルマの中だけでなく、国産旧車全体の中でも高い人気を誇る117クーペ。足掛け13年という長期に渡って販売されていたため、2度の大きなマイナーチェンジが行われ、モデルが大きく前期、中期、後期に区分される。ということは、本誌読者であればよくご存知のことだろう。

1968年に登場した前期モデルは、ジョルジエット・ジウジアーロによるボディラインを再現するために、手作業で仕上げられていたことから「ハンドメイド」と呼ばれる生産数の少ないモデルだった。

73年に登場した中期モデルは、量産体制が整えられたことから「量産丸目」、77年に登場した後期モデルからはヘッドライトが角形になって外観が大きく変わったことから「角目」と呼ばれる。

今回紹介する2台の117クーペは、ハンドメイドのオーナーが息子、角目のオーナーが父親である。つまり父と息子でそれぞれ117クーペのオーナーというわけだ。

【画像19枚】親子で受け継がれた「117」乗りの血統。ハンドメイドと角目、父と子それぞれがオーナーなのである


>>☆☆という「ダブルスター」は53年排ガス規制に対応しつつ、2000ccに排気量を拡大したモデルに付けられるエンブレムだ。赤く塗られたGはホットモデルの証。


>>117クーペといえば唐獅子のエンブレム。グリル周りの形状は世代によって変化するが、唐獅子のエンブレムは変わらず装着されている。



【2】へ続く

初出:ノスタルジックヒーロー 2019年6月号 vol.193
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

1969年式 いすゞ 117クーペ/1980年式 いすゞ 117クーペ ☆☆XG(全3記事)
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text:Keishi Watanabe/渡辺圭史 photo:Sato Ryota/佐藤亮太

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