スピード感を出すために、チームのセオリー通り車高は可能な限り低くセッティング【3】1973年式 マツダ シャンテ LX

1980年代のホットハッチがコンセプト、RE搭載を夢見るシャンテ

       
シャンテ×ロータリーエンジン。1980年代のチューニングシーンを知る者にとって0-200m最強マシンといえばこのタッグだ。
このシャンテのオーナーも、そんなリトルモンスターの雄姿に強くあこがれた一人。今は、まだスタイリングのみ。
しかし、いずれはREを搭載し、頂点に立つことを夢見ている!

【1973年式 マツダ シャンテ LX Vol.3】

【2】から続く

 1980年代のホットハッチをテーマにしたオーナーのチューニングは、今のところスタイリングが中心だ。
「これまでで最も気合いを入れた」と話すのがエアロ製作で、フロントはダルマセリカの汎用品、リアのルーフスポイラーは丸目アルトワークスの純正をそれぞれ加工してセットしている。

 スピード感を出すために、車高は可能な限り低くセッティングするのがチームTomitakuのセオリー。フロントはスプリングを3巻カット。一方、リーフリジット式となるリアは、板バネの逆付け+ヘンカタさんオリジナルのシャックルで下げる。加えて、合わせタイプの純正ホイールを深リム仕様にカスタムして装着。オーナーが思い描いた通りの、ロー&ワイドなスパルタンなフォルムを獲得した。

「とりあえずルックス。もちろん将来はロータリー搭載にも挑戦したい」と夢をふくらませる。オーナーのシャンテチューンは、これからが本番だ。


>> 【画像26枚】 直キャブ同様の吸入効率とサウンドが得られるパワーフィルター仕様のインテークなど。小気味よいキャブサウンドが楽しめる



>> エンジンは今のところ完全ノーマル。将来的にもこのエンジンをチューニングするつもりはなく、一気にREへの換装がオーナーの夢だ。スペアータイヤには軽量なスクーター用のタイヤを流用している。


OWNER

ドライブ先でアクセルペダルが根元から折れる恐怖の大ハプニングも経験した。購入から半年、オーナーは「もう、どんなトラブルもへっちゃら」と笑顔で話す。REを搭載して弾丸加速を披露する、その日が来るのをシャンテと一緒に夢見ている。



1973年式 マツダ シャンテ LX

SPECIFICATIONS 諸元
● エクステリア:フロントスポイラー、
ルーフスポイラー、弾丸タイプミラー、
グリルハニカム加工
● 吸排気系:2ストバイク用サイレンサー取り付け
● サスペンション:(F)バネ加工、(R)リーフ加工
● ブレーキ:ノーマル
● インテリア: MOMOステアリング、ドア内張り変更
  コブラタイプシート、GF用助手席、
    GF用タコメーター
● タイヤ : DL SP10 145SR10
● ホイール:自家製ペイント


初出:ノスタルジックスピード vol.022 2019年11月号
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

1973年式 マツダ シャンテ LX(全3記事)

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【1】【2】から続く

text : ISAO KATSUMORI(ZOO)/勝森勇夫(ズー)photo : RYOTA-RAW SHIMIZU(FOXX BOOKS)/清水良太郎(フォックスブックス)

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