<横浜市港北区高田>たぬきケーキを知っていますか?|スバル360で素敵探検 大貴 誠のレディーバードの旅 第42回 前編

リバイバルされたたぬきケーキ

       
たぬきケーキを買いに行った横浜の高田という町。行ってみたらケーキだけじゃない奥深い町だったのです。

【 スバル360で素敵探検 大貴 誠のレディーバードの旅 第42回 前編】

 バタークリームとチョコとスポンジでたぬきの形になったケーキ。昭和の時代にはわりと洋菓子屋さんで売っていましたけど、今どきはあまり見かけなくなっていた。が、探せばまだ作っているところもあるんです。あの懐かしい味わいととぼけたかわいさにファンもいるらしい。なんだか、その存在は旧車に似ているような気がします。懐かしいので近所に売っているところはないかと調べたら、横浜市港北区高田というところに、売ってる洋菓子屋さんがあることを発見。行ってみよう。

 港北区高田。横浜市営地下鉄グリーンラインの高田駅。周囲はごくふつうの住宅地です。でも、その周辺の地図をじっと見ていた大貴誠は、いろいろと気になるものを発見しました。ニワトリにモーツアルト聞かせている卵屋さん? 道中坂? なんの道中? 高田天満宮というのは、大きな神社なのかな? 何もなさそうなところからも、何かを見つけて面白がってしまうのがレディーバードの旅。

 いきなり暖かくなって桜が満開の中、「何かありそうな港北区高田」に向かって出発。途中、横浜市民ならば知っている桜のトンネルのような道を遠回りして、それでも30分ぐらいで到着。近所なのです。でも近所でも知らないことがたくさんある。「意味ありげな交差点好き」の大貴誠は、まず「道中坂」からスタート、ここはむかし念仏道場があって道場坂といっていたのが、どうじょう→どうちゅうに変化したらしい。なかなか歴史的に深い交差点です。見た目はただの交差点ですが、興味津々で通りすぎます。

 で、たぬきケーキを買いにお店に行ったら、なんと「今日は午前中に売り切れちゃって……」。がーん。しかしめげずに、モーツアルトのたまご屋さんに行ってみる。

 クルマを止め、自動販売機でたまごを買い、懐かしい感じの鶏舎の写真を撮らせてもらっていたら、ご主人が外から帰っていらして、キラリと目が輝いた。


>>【画像22枚】たぬきケーキの洋菓子店「ヴァムン洋菓子店」など





●箕輪養鶏場
無農薬飼料で育てた地鶏に、モーツアルトを聞かせて生まれたたまごの「箕輪養鶏場」。ちょうど着ていた上着とよく似た赤玉は大きくて新鮮。そしてご主人の箕輪さんと熱いクルマ談議。お父さんの乗っていた510ブルーバードが初めてのクルマで、その時は気づかなかったけれど本当に名車だった! と熱いトーク。たまたま、フィルムの残りで撮っておいたという当時の510の写真を見せてくれました。そんなクルマ談議を聞いて、いいたまごを産んでくれるでしょうニワトリさん。


後編に続く

初出:ノスタルジックヒーロー 2018年6月号 vol.187(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

スバル360で素敵探検 大貴 誠のレディーバードの旅 第42回(全2記事)

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text: RUEKA AOKI /青木るえか photo: RUMI MATSUSHITA /松下るみ

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