試乗してノックアウト!「車検が切れたとしても、手元に置いておくつもりです」【3】1990年式 マツダ サバンナ RX-7 アンフィニ

無限のポテンシャルを秘めた、ロータリーピュアスポーツ

       
【 1990年式 マツダ サバンナ RX-7 アンフィニ Vol.3】

【2】から続く


 そして、翌年2月にはアンフィニⅢの第二弾がマツダ創立70周年記念の一環として600台限定でリリースされた。FR車日本初のトルセンデフや、伊ピレリー社との共同開発から生まれた専用スペックのP-ZEROタイヤなどを新たに採用し、いっそうポテンシャルアップ。

 そう、ここに登場するのは、このアンフィニⅢの第二弾である。

 このような、FC3Sのなかでも際立ってスパルタンなアンフィニⅢを1年半ほど前に手に入れたというオーナー。運転免許取得後はマニュアルミッションのスポーツモデルに乗りたいと考え、S15シルビアを購入。しかし、クルマに詳しくなると同時に、唯一無二のロータリーエンジンを搭載するRX-7を知る。そしてインターネットでトータルセブンの存在を知り、同店へ足を運んだ。当初は見るだけの予定だったが、いざ試乗をしてみると完全にノックアウト。間もなく契約したそうだ。そして今ではとりこになってしまい「たとえ経済的に維持することが難しくなったり、車検が切れたとしても、手元に置いておくつもりです」と話す。若いオーナーとアンフィニⅢのカーライフは、これから何十年と続いていくことだろう。


>> 【画像19枚】アンフィニIIIで16インチが初採用となったBBS製純正ホイールなど




>> 排気系のチューニングにより、最高出力はノーマルよりも10ps高められ、215psを発揮。タワーバーはマツダスピード製に交換してある。


OWNER’S VOICE/今後は冷却系に手を入れる予定です



「納車時にエンジンのオーバーホールなどをやっていただいたので、安心して乗ることができます」と、トータルセブンに絶大な信頼を寄せているオーナー。オーナーがこの個体を手に入れてから1年半ほど経過したが、実際に目立ったトラブルはなく、スポーツ走行なども楽しんでいるそうだ。
 そして「純正風が好みなので、派手にイジるつもりはありません。ただ、冷却系は手を入れたいですね」と、今後のプランを明かした。



SHOP INFORMATION/新車のような輝きを手に入れたプロショップのデモカー

 RX-7の専門店「トータルセブン」では、これまでに数多くの車両を扱ってきた。写真の白の個体は新車のように仕上げられたデモカーで、1990年式GT-Xをベースに外装は全塗装し、内装はカーペットを剥がして塗装したフルレストア車両。クスコベースのオリジナル車高調やブリッド製オリジナルシートなどでファインチューン済みだ。


トータルセブン
〒487-0024
愛知県春日井市大留町5-7-3
TEL 0568-53-0707
営業時間 9:00~20:00
定休日 月曜日(祝日は営業)
http://www.total7.jp


1990年式 マツダ サバンナ RX-7 アンフィニ(FC3S)


SPECIFICATIONS 諸元
全長×全幅×全高(mm) 4335×1690×1270
ホイールベース(mm)  2430
トレッド前/後(mm) 1450 / 1440
車両重量(kg)  1230
エンジン型式  13B型
エンジン種類 2ローター・ロータリ―ターボ
総排気量(cc) 654×2
圧縮比 9.0:1
最高出力(ps / rpm) 215 / 6500
最大トルク(kg-m / rpm) 28.0 / 4000
燃料タンク(L) 70
変速比 1速 3.483 / 2速 2.015 / 3速 1.391 /
4速 1.000 / 5速 0.762 / 後退 3.288
最終減速比 4.300
ステアリング ラック&ピニオン
サスペンション前/後 ストラット / マルチリンク
ブレーキ ベンチレーテッドディスク(前後とも)
タイヤ 205 / 55R16(前後とも)
発売当時価格 271.4万円


初出:ハチマルヒーロー 2016年 7月号 vol.36
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

1990年式 マツダ サバンナ RX-7 アンフィニ(全3記事)

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【1】【2】から続く

text : Rino Creative/リノクリエイティブ photo : KAZUHISA MASUDA/益田和久

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