すべてばらしてから洗浄とベアリング交換を行ったトヨタ2000GTのミッション【5-2】ニッポン名車物語 復活編 第五話

トヨタ2000GTは、エンジン本体とミッションをジョイントした状態で搭載する作業を行う。エンジンに付く補機類は搭載後に装着していくことになる

       
着々と再生作業が進行している、赤のトヨタ2000GT後期型。今回は前回と多少前後するが、エンジンオーバーホールと搭載の作業をお見せしたい。水没車のため、エンジン内部への浸水が懸念され入念な清掃が必要である。3M型エンジンのウイークポイントを知り尽くしたビンテージカーヨシノならではの的確な作業内容は要チェックなのだ!!

【 ニッポン名車物語 復活編 第五話 Vol.2】

【1】から続く

 エンジン本体のオーバーホールを終えると、次はミッションのオーバーホール。ケース内への水の侵入により、サビも起こっていたため、すべてばらしてから洗浄とベアリング交換を行っている。そしてエンジンとミッションをジョイント。エンジンとミッションを同時に搭載したら、3連キャブ、ラジエーター&ブロアモーター、オルタネーター、ウオーターポンプなどの補機類を装着して搭載作業も終了。

 2000G‌T後期型に関して、残り作業としては全体の仕上げ作業をして完了といったところ。2018年の「ノスタルジック2デイズ」でのお披露目に向けてラストスパートとなった。

>> 【画像20枚】ススがこびりついている状態。周辺にはやや錆びた部分もあったシリンダーヘッドのインテーク側など。ブロック&クランクケースともに、お化粧直しの再塗装を施してエンジンのオーバーホールは終了した



>> ラジエーターは純正品と同様のスペックとなっているビンテージカーヨシノのオリジナル商品のアルミラジエーターを装着。






>> 手前のルーバー状の四角い箱がオイルパンで、この内部にはオイルと水が分離した状態でヘドロ状になってたまっていたため、しっかり除去して洗浄した。


【3】に続く

初出:ノスタルジックヒーロー 2017年2月号 vol.179
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

ニッポン名車物語 復活編 第五話(全4記事)

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【1】から続く

photo : NOSTALGIC HERO/編集部

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