後期は210ps! ツインカムターボのスムーズで力強い走り【2】1990年式 日産 グロリア 4ドアハードトップ V20 ツインカムターボ グランツーリスモ SV

室内の広さを強調し、操作性を重視したインパネ。3スポーク本革ステアリングはグランツーリスモ専用。

       
【 1990年式 日産 グロリア 4ドアハードトップ V20 ツインカムターボ グランツーリスモ SV Vol.2】

【1】から続く

 Y31に搭載されるエンジンは、3Lと2LのV6にそれぞれターボと自然吸気を設定し、2.8L直6ディーゼルも用意されていた。が、グランツーリスモは2L V6のみで、DOHCターボのVG20DET型と自然吸気SOHCのVG20E型を搭載。とくに前者は、4カムシャフト・24バルブを持つハイスペックエンジンで、タービンブレードに軽量なセラミック、軸受部に抵抗の少ないボールベアリングを採用したハイフローセラミック・ボールベアリングターボをドッキング。中低速域での加速応答性と、高速域での力強さを両立することに成功した。また、デビュー当初の最高出力は185psだったが、マイナーチェンジでインタークーラーが装着され、210psまでアップ。さらに、前期のトランスミッションが電子制御式の4速ATだったのに対し、後期では世界初のフルレンジ電子制御5速ATが組み合わされ、つねにスムーズで力強い走りを実現し、静粛性や燃費性能を向上したのである。

>> 【画像15枚】ブロアム系は標準だが、グランツーリスモSVはオプションのフルオートITエアコン装着車のみの装備である後席アームレスト内に設置されるエアコンとラジオのコントローラーなど。取材車両には、フルオートITエアコンとセットでオプション設定されているピュアトロンも装備されていた

text : Rino Creative/リノクリエイティブ photo : MOTOSUKE FUJII(SALUTE)/藤井元輔(サルーテ)

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