後席に座りながら足を伸ばすことができるリラックスシート! 「真の高級車」へ昇華したY30セド・グロ【1】1983年式 日産 グロリア セダン V30E ブロアム

セドリックのグリルは格子状だが、グロリアは伝統の十字をあしらった横桟基調のデザイン。フォグランプは当時のオプション品で、取材車両には輸出仕様のフロントウインカーレンズが装着されていた。

       
【 1983年式 日産 グロリア セダン V30E ブロアム Vol.1】

 セド・グロは、1959年にグロリア、1960年にセドリックが登場して以来、日本を代表する高級サルーンとしていつの時代も高い評価を得てきた。6代目セドリック/7代目グロリアとなるY30は、新開発のV型エンジンを搭載したことが最大のトピックだが、高級車としての基本性能を追求したことでも評価したい1台だ。

 ボディバリエーションは先代430同様、4ドアハードトップと同セダンのほか、ワゴン/バンを設定。スタイリングは430のイメージを色濃く残し、水平基調のサイドビューは受け継がれたが、高級車らしい風格や押し出し感がいっそう強まった。また、空力を追求したフラッシュサーフェス処理や、ルーフからウインドーへ雨滴を流れ落ちないようにするドリップ機能を設けるなどの工夫も施されている。


>> 【画像15枚】助手席背もたれの一部が後方に倒れ後席に座りながら足を伸ばすことができるリラックスシートなど



>> もともとはドアミラーだったが「Y30はやはりフェンダーミラー!」というオーナーのこだわりにより、全塗装したときにY30と共用のH252プレジデントのフェンダミラーに交換した。





>> 端正な6ライトのスタイリングは高級サルーンにふさわしい風格を備える。この個体はZOOMのダウンサスで適度にローダウンしている。


1983年式 日産 グロリア セダン V30E ブロアム(PY30)

Specification 諸元
全長×全幅×全高(mm) 4860×1720×1435
ホイールベース(mm)  2730
トレッド前/後(mm) 1430 / 1400
車両重量(kg)  1450
エンジン型式  VG30E型
エンジン種類 V型6気筒SOHC
総排気量(cc) 2960
ボア×ストローク(mm) 87.0×83.0
圧縮比 9.0:1
最高出力(ps / rpm) 180 / 5200
最大トルク(kg-m / rpm) 26.5 / 4000
変速比 1速 2.458 / 2速 1.458 / 3速 1.000 /
4速 0.686 / 後退 2.182
最終減速比 3.889
ステアリング ボールナット
サスペンション前/後 ストラット / 5リンク
ブレーキ前/後 ベンチレーテッドディスク / ディスク
タイヤ 185SR14(前後とも)
発売当時価格 329.2万円


【2】に続く

初出:ハチマルヒーロー 2016年 5月号 vol.35
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

1983年式 日産 グロリア セダン V30E ブロアム(全3記事)

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text : Rino Creative/リノクリエイティブ photo : SATOSHI KAMIMURA/神村 聖

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