いすゞにはオープントップの街の遊撃手、ダイハツにはデ・トマソ【3】第25回 東京モーターショー 1983

ディーゼルターボをチューニングし、空力性能を磨いたクルマで速度記録へ挑戦 

       
東京モーターショーに出展されたコンセプトカー&ショーモデル

【 第25回 東京モーターショー 1983 マツダ・いすゞ・ダイハツ・ホンダ・スバル編 Vol.3】

【2】から続く

 いすゞはピアッツァの進化モデルのほか、アスカのディーゼルターボの速度挑戦車を出品している。が、話題を集めたのは、隣のCO‐Aだ。ルーフを取り去り、Cピラーをロールバー風にしたオープントップだが、フォルムは2年後の1985年にデビューするFFジェミニそのものだった。インテリアも大きく変わることなく量産化に結びついたことが分かる。

 後にジェミニになるCO‐Aの例を挙げるまでもなく、この第25回東京モーターショーは、市販を前提としたショーカーの展示が多かった。

 ダイハツは3気筒エンジンを積むリッターカーのシャレードをベースに、認可されたばかりのエアロパーツをまとったデ・トマソターボを展示している。ご存じのようにデ・トマソはイタリアのスーパーカーメーカーで、スポーツモデルの製作はお手のものだ。モモやカンパニョーロなど、イタリアの一流パーツを標準装備し、翌84年、待望の正式発売に移された。

>> 【画像13枚】商業車館で人気だったボンゴスカイラウンジなど



[いすゞASC]

いすゞはアスカのディーゼルターボをチューニングし、空力性能を磨いたクルマで速度記録に挑んだ。



[いすゞCO-A]

エレガントなCO-Aは、1985年に2代目ジェミニへと発展する。
 


【4】に続く

初出:ハチマルヒーロー 2016年 1月号 vol.33
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

第25回 東京モーターショー 1983 ホンダ・マツダ・スバル・いすゞ編(全4記事)

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【1】【2】から続く

text : HIDEAKI KATAOKA/片岡英明 photo : JAMA/一般社団法人 日本自動車工業会

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