東京モーターショーに出展されたコンセプトカー&ショーモデル
【 第24回 東京モーターショー 1981 コンセプトカー&ショーモデル編 Vol.2】
【1】から続く トヨタは1982年に発売を予定しているニューカーを参考出品の形で送り出した。5ドアセダンのトヨタF‐120は、トヨタのFF戦略車の第2弾だ。ターセル/コルサに続くFF車で、1982年3月にビスタ/カムリの名で正式デビューを飾っている。4WDステーションワゴンのトヨタRV‐5は後のスプリンターカリブだ。
ドリームカー的なショーカーを展示したのが、FFファミリアをヒットさせ、意気あがるマツダである。1990年代のファミリーカーを模索したデザインスタディのマツダMX‐81を会場の目立つ位置に立体的に展示した。
マツダMX‐81は、デザインをイタリアの名門カロッツェリア、ベルトーネ社に依頼したルーミーなキャビンの3ドアハッチバックだ。ヘッドライトはリトラクタブルで、低いウエストラインと明るく開放的なキャビンを特徴とする。インテリアも近未来感覚のデザインだった。個性的なステアリングシステムを採用し、ブラウン管だったが、各種のインフォメーションをドライバーの前に映し出した。認可前だが、いち早くドアミラーも採用している。
>> 【画像13枚】ブラウン管に映し出すインテリアも未来感覚あふれるマツダMX-81のメーターなど [マツダ MX-81]
イタリアのベルトーネ社にデザインを委託したマツダMX-81。近未来のFFパーソナルカーで、現実味のあるショーカーだった。このデザインテイストは後のファミリア系モデルに生かされている。インテリアも未来感覚あふれ、メーターはブラウン管に映し出す。スイッチや空調コントロールスイッチも個性的だ。助手席には、乗り降りしやすいように回転式のウォークインシステムを採用するなど、流行を先取りしたショーカーだった。
[いすゞ ピアッツァ]
いすゞのブースには第23回のショーでセンセーションを巻き起こしたいすゞXの量産モデルであるピアッツァを展示した。ショーカーに限りなく近いがエンジンはスケールアップした2Lの直列4気筒を搭載している。
【3】に続く初出:ハチマルヒーロー 2015年 09月号 vol.31
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)
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