ハンガリーからガンビアまで8600kmを走り抜け、西アフリカの子供たちに文房具を届ける【2】アフリカ最大のチャリティラリーへ|1968年式 スバル 360 デラックス

間近に迫った船便輸送に向けて、準備中のスバル360

       
7年前にスバル360でシベリア大陸を横断する長距離ドライブを敢行。その後も周到に準備を重ねて、ついに2018年1月に開催される長距離ラリーに参戦するイムレ・ヘゲドゥシュさんを取材した。

【アフリカ最大のチャリティラリーへ 1968年式 スバル 360 デラックス 1968年式 スバル 360 デラックス Vol.2】

【1】から続く

 イムレ・ヘゲドゥシュさんが参戦する「ブダペスト‐バマコラリー」は2005年から開催されており、世界最大のアマチュアラリー、低予算のダカールラリーの代替イベント、とも呼ばれている(本記事配信時点では2022年秋に開催され、2024年の参加者を募集中)。

 ハンガリーの首都ブダペストをスタートして、西アフリカのガンビア共和国の首都バンジュールにゴールするルートが設定されており、走行距離は約8600kmにも及ぶ。参加カテゴリーも道なき道を走る4×4ツアー、競技色が強いスピリット、2輪駆動車でも出場できるツーリングの3つに分かれている。ルートも参加車両に合わせて3種類用意され、イムレさんの「スバルサムライ」チームはスバル360とサポートカーの2台で、ツーリングカテゴリーでのエントリーとなっている。

 ラリー中はクルマの中での寝泊まりとなり、一度町を出ると外界との連絡はCB無線と衛星電話だけとなるそうで、冒険ラリーであるのは間違いなさそうだ。

 一方、この旅はアフリカ最大のチャリティーラリーでもある。イムレさんはこのチャリティーへの参加を強く望み、そのためにスバル360での出場を準備したのだった。


>> 【画像22枚】過酷な行程を考え、カーボンケブラーで自作したフロントアンダーカバーとフロアトンネルカバーなど



>> 土ぼこりや砂などがひどい道を走行するため、農機具用を改造した自作の特製エアクリーナーを用意している。





>> 追加の電装品をいくつも使用することを考えて、高性能なオルタネーターに交換した。


【3】に続く

初出:ノスタルジックヒーロー 2017年12月号 Vol.184
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

1968年式 スバル 360 デラックス(全3記事)

関連記事:スバル 360

参考リンク:ブダペスト‐バマコラリー 

text : NOSTALGIC HERO/編集部 photo : Nicolas St-Pierre、 NOSTALGIC HERO/編集部

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