ガソリン自動車が発明されて100年目のモーターショー |第26回 東京モーターショー 1985|トヨタ編【1】

近未来コンセプトカーのFXVを主役の座に据えたトヨタブース

       

東京モーターショーに出展された
コンセプトカー&ショーモデル

【 第26回 東京モーターショー 1985 トヨタ編 Vol.1】

 1985年は、ドイツでガソリン自動車が発明されて100年になる節目の年だった。日本の自動車産業も元気を取り戻し、生産台数は123 0万台を記録している。バブル期が近づきつつあり、新型車も積極的に送り出された。年を追うごとに高性能を競うようになり、スポーティカーから軽自動車まで、ターボなどの過給機を搭載するクルマが増えている。また、この年は4WDも転換期で、パートタイム式に代わってフルタイム式4WDの時代が近づいていることが実感できた。

>> 【画像11枚】ターンテーブルを回すだけでなく、三次元での演出を行っているトヨタブースの全景など。派手さはなかったが、FXVの横に展示されたセリカのコンバーチブルも熱い視線を浴びていた

 政治の世界も世代交代が続き、ソ連の共産党書記長にはミハイル・ゴルバチョフが就いている。古い価値観を持つソ連の解体が予感されるようになり、長い冷戦時代が終わろうとしていた。日本では茨城県の筑波研究学園都市で国際技術博覧会が開催されている。

【2】に続く

初出:ハチマルヒーロー 2016年 3月号 vol.34
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

第26回 東京モーターショー 1985 トヨタ編(全4記事)

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text : HIDEAKI KATAOKA/片岡英明 photo : JAMA/一般社団法人 日本自動車工業会

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