参戦車両の完成【2-2】当時モノのパーツ満載! 船積みに向けて調整へ|ラリー・モンテカルロ・ヒストリックへの道

ゼッケンやステッカー類に至るまで、オリジナルのモンテZのそれを忠実に再現しているが、特に「アルトーネン/トッド」のレターは秀逸というほかない

       
「ラリー・モンテカルロ・ヒストリック」参戦に向けて始動した「伊香保おもちゃと人形 自動車博物館」の横田館長。第2回の今回は完成したマシンをご紹介しよう。

【ラリー・モンテカルロ・ヒストリック参戦車両の完成 Vol.2-2】

【1】から続く

 新車のごとき匂いをうっすらと発するほどのダットサン240Z。

 横田館長が長年培ってきた人脈に加えて、当代最新のSNSもフルに活用して収集した、希少な当時モノのパーツが満載された姿には、前橋クラシックカーフェスティバルに集まった旧車ファンたちも興味津々。クルマの周囲には、常に人だかりができていた。

 オールペイントのためにいったん降ろしたエンジンなどの機関部は、一昨年の北米「グレートレース」からほとんど手を入れていない状態とのことだが、今回のイベント終了後に車載トラックに載せる際にもまったくぐずることなどなく、安定したエキゾーストサウンドを聞かせていた。

 このあとは秋の船積みに向けて、スペシャリストのもとで調整工程に入ると思われるが、まずは現状でも良い状態であることが確認できたのである。



>> 【画像14枚】1972年のモンテカルロラリーに出場、3位入賞を果たした伝説的マシンを、ほぼ忠実に再現したレプリカとなる仕様など

OWNER’S VOICE 横田 正弘さん

 言わずと知れた伊香保「おもちゃと人形 自動車博物館」館長にして、「スプレンドーレ」系イベントの主宰者。また自身も世界中のラリーで活躍するなど、日本旧車界を代表する一人。今季はこのS30フェアレディ240Zとともに、ラリー・モンテカルロ・ヒストリックに挑戦する。




>> 1972年のモンテ出場車のL24型エンジンは、ソレックス44P HHを3連装で220psを発生したが、このレプリカではドライバビリティーを考えて、SUキャブ2連装による標準型のチューン。





>> 前橋中央アーケード商店街に降臨した「ラリーモンテカルロ・ヒストリック」参戦用の240Z。

初出:ノスタルジックヒーロー 2017年8月号 Vol.182
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

ラリー・モンテカルロ・ヒストリック参戦車両の完成(全2記事)

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【1】から続く

text:HIROMI TAKEDA/武田公実 photo:KEIGO YAMAMOTO/山本圭吾

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