参戦車両の完成【2-1】新車のごとき匂いをうっすらと発するほどの仕上がり|ラリー・モンテカルロ・ヒストリックへの道

「前橋クラシックカーフェスティバル」で初めて公衆の面前に姿を現した240Zモンテ・レプリカは、その素晴らしい完成度もあって会場の人気を独占。来年の参戦に思いを馳せるギャラリーも多かった

       
「ラリー・モンテカルロ・ヒストリック」参戦に向けて始動した「伊香保おもちゃと人形 自動車博物館」の横田館長。第2回の今回は完成したマシンをご紹介しよう。

【ラリー・モンテカルロ・ヒストリック参戦車両の完成 Vol.2-1】

 ラリーモンテカルロのクラシック版「ラリー・モンテカルロ・ヒストリック」にダットサン240Zとともに参加することを決意した「伊香保おもちゃと人形 自動車博物館」の横田正弘館長。その壮大なる夢のパートナーとなるエントリー用マシンが、今年5月21日に群馬・前橋中央アーケード商店街で開催された「前橋クラシックカーフェスティバル」の会場において、初めてお披露目されることになった。

 日本最高の日産旧車オーソリティー「日産名車再生クラブ」のメンバーたちの協力を得て、「日産ヘリテージコレクション」でも徹底的なリサーチを行った成果であるこの240Zは、実は前橋クラシックカーフェスティバルの前日に完成したばかり。往年のワークスチームも使用していたという、当時のフェアレディZ純正の赤いペイントは、まだ新車のごとき匂いをうっすらと発するほどの状態であった。

 また、横田館長が長年培ってきた人脈に加えて、当代最新のSNSもフルに活用して収集した、希少な当時モノのパーツが満載された姿には、前橋クラシックカーフェスティバルに集まった旧車ファンたちも興味津々。クルマの周囲には、常に人だかりができていた。

>> 【画像14枚】1972年のモンテ出場車のL24型エンジンは、ソレックス44P HHを3連装で220psを発生したが、このレプリカではドライバビリティーを考えて、SUキャブ2連装による標準型のチューンのエンジンなど。変速機は4速MTを組み合わせる。秀逸というほかない「アルトーネン/トッド」のレター



>> 当時モノの純正ヘッドライトカバーやマッドガードを使用。




>> ラリーメーターなどは、オリジナルを忠実に再現したもの。


初出:ノスタルジックヒーロー 2017年8月号 Vol.182
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

ラリー・モンテカルロ・ヒストリック参戦車両の完成(全2記事)

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【1】から続く

text:HIROMI TAKEDA/武田公実 photo:KEIGO YAMAMOTO/山本圭吾

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