ソアラ、そのライバル【1】あらゆる部分でソアラの直接的なライバル、レパード| 1987年式 日産 レパード アルティマ|ソアラ伝説

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【 1987年式 日産 レパード アルティマ Vol.1】

 ソアラを語る上で、決して外すことができないのがレパード。数少ない国産パーソナルクーペの草分け的存在で、車格やキャラクターなど、あらゆる部分でソアラの直接的なライバルにあたるからだ。

 初代F30が登場したのは1980年10月のこと。910ブルーバードのシャシーをベースにホイールベースを延長し、2ドアハードトップのほか4ドアハードトップのボディをラインナップ。斬新なデザインと時代を先取りした先進装備で話題をさらった。しかし、翌年デビューした初代ソアラは、レパードを一歩リードする新設計シャシーや新開発のツインカムエンジンで人気を獲得。レパードは1984年に3L V6ターボエンジンを投入して反撃に出るものの、最終的には販売面で大きく水をあけられることになった。

 そして2代目となるF31は、ライバルを意識したクーペ専用モデルとして1986年2月にデビュー。対するソアラは前月にフルモデルチェンジし、前後ダブルウイッシュボーンサスや3Lターボ/2Lツインターボエンジン、エレクトロマルチビジョンなどを採用し、初代のキープコンセプトながら大きく進化。レパードは、またもや後塵を拝することになってしまった。


>>【画像17枚】前期アルティマに搭載される国産車初の4カム・4バルブ・ツインスロットルを採用し、高出力とハイレスポンスを実現したVG30DE型エンジンなど




>> 端正なフロントマスクは、メッキパーツをあしらいラグジュアリー感も表現。取材車両のリップスポイラーはフレンドのオリジナルアイテム。





>> 雨滴感知式間けつオートワイパーは、アルティマに標準で、XS-ⅡとXJ-Ⅱにオプション。ボンネット上の黒い箱が、そのセンサーだ。


1987年式 日産 レパード アルティマ(F31)

SPECIFICATIONS 諸元
全長×全幅×全高(mm) 4680×1690×1370
ホイールベース(mm)  2615
トレッド(mm) 1435(前後とも)
車両重量(kg)  1460
エンジン型式  VG30DE型
エンジン種類 V型6気筒DOHC
総排気量(cc) 2960
ボア×ストローク(mm) 87.0×83.0
圧縮比 10.0:1
最高出力(ps / rpm) 185 / 6000
最大トルク(kg-m / rpm) 25.0 / 4400
変速比 1速 2.458 / 2速 1.458 / 3速 1.000 /
4速 0.686 / 後退 2.182
最終減速比 3.900
ステアリング ラック&ピニオン
サスペンション前/後 ストラット / セミトレーリングアーム
ブレーキ ベンチレーテッドディスク(前後とも)
タイヤ 215 / 60R15(前後とも)
発売当時価格 383.7万円


【2】に続く

初出:ハチマルヒーロー 2016年 3月号 vol.34
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

1987年式 日産 レパード アルティマ(全3記事)

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text : Rino Creative/リノクリエイティブ photo : AKIO HIRANO/平野 陽

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