GTでリミテッドで3リッター。もっともソアラらしいソアラ【3】2800GTエクストラを入手した1年後に、念願の3.0GTリミテッドを手中に|1985年式 トヨタ ソアラ 3.0GT リミテッド

Z10ソアラ自慢の世界初の装備、エレクトロ・マルチビジョン。デジタルメーターパネル内の左側に6インチのカラーモニターがレイアウトされ、燃費やメンテナンス時期、テレビを表示できる。通常のデジタルメーターはマイチェンでデザインや表示配置が変わっている。

       
もっともソアラらしい真打ちは
満を持して登場した3Lモデル

【 1985年式 トヨタ ソアラ 3.0GT リミテッド Vol.3】

【2】から続く

 こうして、約1年間の販売にもかかわらず、ハイテク&高性能を追求するソアラのシンボルとなった3.0GTリミテッドは絶大な人気を誇り、ハチマル車の代表格としていまだに多くのファンから支持されている。

 この個体のオーナーは、Z10前期と同じオーナーで、2800GTエクストラを入手した1年後に、念願の3.0GTリミテッドに出合えたそうだ。
「またZ10ソアラのオーナーになるなら、やはりリミテッドに乗りたいと思っていました。憧れの存在でしたから。縁あって先に前期が手元に来ましたが、リミテッドは諦めきれませんでしたね」と語るオーナー。ほぼオリジナル状態で、マルチも映るなどコンディションの面でも申し分なかったことが入手の決め手になったとのこと。こうして2台のZ10とともにスタートしたオーナーの第2のソアラライフは、まだ歩み始めたばかりだ。

>> 【画像20枚】ステアリングコラム右側に配置されたTEMSのスイッチなど。後期モデルではオートドライブのスイッチがステアリングのセンターパッドに移動されたが、TEMSのスイッチの横にオートドライブの速度設定スイッチがある



>>装備の追加によるスイッチレイアウトの変更はあるが、全体的なインパネデザインは前期/後期で大きな違いはない。一方で内装色は一新。





>>後期モデルではオートドライブのスイッチをステアリングのセンターパッドに移設。





>>後期モデルからGT系とターボにスポーツシートが採用された。リミテッドは本革で、このマルーン内装はリミテッド専用色。優越感さえ感じる仕様だ。





>>シートバックポケットがネット形状となったのも変更点のひとつ。写真を見比べれば違いは歴然。豪華さは前期が勝る。




1985年式 トヨタ ソアラ 3.0GT リミテッド(MZ12)

SPECIFICATIONS 諸元
全長×全幅×全高(mm) 4675×1695×1360
ホイールベース(mm) 2660
トレッド前/後(mm) 1440 / 1450
車両重量(kg) 1360
エンジン型式 6M-GEU型
エンジン種類 直列6気筒DOHC
総排気量(cc) 2954
ボア×ストローク(mm) 83.0×91.0
圧縮比 9.2:1
最高出力(ps / rpm) 190 / 5600
最大トルク(kg-m / rpm) 26.5 / 4400
変速比 1速 2.804 / 2速 1.531 / 3速 1.000 /
4速 0.705 / 後退 2.393
最終減速比 3.583
ステアリング ラック&ピニオン
サスペンション前/後 ストラット / セミトレーリングアーム
ブレーキ ベンチレーテッドディスク(前後とも)
タイヤ 205 / 60R15(前後とも)
発売当時価格 398.4万円


初出:ハチマルヒーロー 2016年 3月号 vol.34
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

1985年式 トヨタ ソアラ 3.0GT リミテッド(全3記事)

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【1】【2】から続く

text : Rino Creative/リノクリエイティブ photo : JUNICHI OKUMURA/奥村純一

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