Z31&Z32。Z2台持ち趣味翁【3】「どちらも好きだが、どちらかというとZ31かな」と翁。フェアレディZは特別のスポーツカー

プロジェクターヘッドランプを標準採用したヘッドライト

       
ハチマル世代のフェアレディZを2台持ちするクルマ趣味翁。若い頃からスポーツカー好きで、それは年を経ても変わらない。しかし実は翁だけでなくその息子や孫たち。一家すべてがクルマ趣味を持つ驚くべき一家だった。

【 Z31とZ32の、2台持ち趣味翁 Vol.3】

【2】から続く

 「ハコスカ、ケンメリといろいろなクルマに乗ってきたが、フェアレディZは特別。これほどスポーツカーらしさを感じさせるクルマは出合ったことがない」と、フェアレディZに特別な思いを持つ翁。でもなぜS30フェアレディZではなく、自分の息子たち世代のクルマであるZ31やZ32なのだろうか。

 実はこの2台とも自身のクルマとしてではなく、2人の息子に買い与えたものだという。スポーツカーの楽しさを息子たちにも分かってほしいという気持ちの現れだったのだ。もちろんその影響を強く受けた息子たちは同じようにクルマ道楽の人生を歩んだのだが、その先がクルマ趣味翁の違うところ。買い与えたクルマから息子たちが卒業すると、今度は自分が乗り始めてしまったのだ。

 クルマはノーマルの姿が一番良いという翁。Z32はホイールをアウトストラーダモデナに、マフラーを5ZIGENに変更している以外はノーマルで、Z31はフルオリジナル状態だ。

「どちらも好きだが、どちらかというとZ31かな」という翁。やはりノーズが長い昔ながらのスポーツカーイメージを強く残すクルマに引かれるようだ。
 取材当時78歳の翁。自分で運転する機会はほとんどないが、自宅に揃う数々のスポーツカーを用途や気分に合わせて乗り換えながら、息子や孫たちとドライブに行くという。行き先は岡山と鳥取の県境にある蒜山高原。一家が40年も前からドライブする、家族みんなが好きな場所だ。

>>【画像24枚】幌を収納するストレージリッドを用意しているため、オープン時もスッキリとしたフォルムを維持するオープンボディなど




>> オープン時でもピラー部分が残るため厳密にはフルオープンではないが、これがデザイン上の特徴となっている。






>> V型6気筒DOHCのVG30DE型のノンターボエンジンを搭載。コンバーチブルにはターボ搭載設定モデルが存在しない。





>> コンバーチブルの特別装備としては、センターコンソールにキーを差し込み、トランクやフューエルを開けるオープナーが装備されている。





>> 当初標準装備だった本革シート。スライド、リクライニングなどが電動操作。マイナーチェンジ後、本革はオプションとなった。







初出:ハチマルヒーロー 2016年 1月号 vol.33
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

Z31とZ32の、2台持ち趣味翁(全3記事)

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【1】【2】から続く

text : HACHIMARU HERO/ 編集部 photo : TAKAHARA YOSHITAKA/高原 義卓

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