時代を掴んだ高性能コンパクトカー【3】妻からの電話「知人がシャレードのオーナーを募集しているけど、どうしよう」|1985式 ダイハツ シャレード 5ドア

今後も当時の雰囲気を重視したクルマ作りを考えているそう

       
低価格、走り、デザインの3拍子で、時代を掴んだ高性能コンパクトカー

【 1985式 ダイハツ シャレード 5ドア Vol.3】

【2】から続く

 この車両がオーナーの元にあるのは奥さまの後押しがあってこそ。ある日、仕事中に奥さまからの着信があり何事かと電話に出ると「知人がシャレードのオーナーを募集しているけど、どうしよう」との連絡。実は以前からこの個体が気になっていた奥さまの言葉を受け、ハチマル車に乗りたかったオーナーはこれ幸いとシャレードのオーナー募集に立候補。その後、晴れてシャレードを迎え入れることになったのだが、そこでアクシデントが! 納車時に積車が荷崩れを起こしボンネットに直撃。ボンネットが凹んだが、幸い塗装のダメージが少なかったためオリジナル塗装の保護を優先し、板金ではなくペイントレスデントリペアで修復し事なきを得た。

 このシャレードは家族からの評判も良く、奥さまは名義変更やナンバー登録を行うほどこのクルマが気に入っているという。また、2人の娘さんも今のコンパクトカーにはない柔らかな乗り心地がお気に入りだそうだ。もちろんハチマル車に乗るという念願かなったオーナー自身の喜びもひとしお。今後は足周りの錆取りやゴム類の交換、エンジン周りの整備などのレストアを行いつつ、オリジナルと80年代当時の仕様を意識したカスタムで楽しんでいきたいと語ってくれた。

>>【画像20枚】赤いホイールキャップを装着したADVANの白いホイール。トランクの下に収納してある。こちらも塗装がピカピカのスペアタイヤなど



>> エンジンは1Lの水冷直列3気筒SOHC。オイル漏れが若干気になるそう。





>> 納車当時のような輝きを放つプレート。


OWNER’S VOICE

西部警察やよろしくメカドックなどをきっかけにクルマに憧れを抱く。当時メディアで見てきたクルマに乗っていることは、30年の時を超えた答え合わせのようなものだと語った。今後も当時の雰囲気を重視したクルマ作りを考えているそうだ。



1985式 ダイハツ シャレード 5ドア (E-G11-GCS)



SPECIFICATIONS 諸元
全長×全幅×全高(mm) 3595×1550×1400
ホイールベース(mm) 2320
トレッド前/後(mm) 1340×1310
最低地上高(mm) 180
車両重量(kg) 670
乗車定員(名) 5
エンジン型式 CB-33型
エンジン種類 水冷直列3気筒SOHC
総排気量(cc) 993
ボア×ストローク(mm) 76.0×73.0
圧縮比 9.5:1
最大出力(ps / rpm) 60 / 5600
最大トルク(kg-m / rpm) 8.3 / 3200
ミッションタイプ 前進2速 オートマチック
変速比 1速 1.821 / 2速 1.000 / 後退 1.821
減速比 4.210
ブレーキ前/後 ブースター付ディスク / リーディング・トレーリング
タイヤサイズ 145SR13
発売当時価格(円) 95.3万円


初出:ハチマルヒーロー 2016年 1月号 vol.33
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

1985式 ダイハツ シャレード 5ドア(全3記事)

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【1】【2】から続く

text : HACHIMARU HERO/編集部 photo : RYOTA SATO/佐藤亮太

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