全世代リトラ!のRX-7。その初代【3】「手は掛かるけど、それも楽しい」|1983年式 マツダ サバンナ RX-7 ターボ GT-X Vol.3

理想的な前後重量配分を実現するために、フロントミッドシップにエンジンを搭載。取材車両はスピリットファイアのプラグコードとFC3Sコイルを装着

       
異次元の加速を手に入れた、軽量ボディのREターボ|我が青春のリトラクタブル

【1983年式 マツダ サバンナ RX-7 ターボ GT-X Vol.3】

【2】から続く

 このように進化してきたSA22Cは、7年半にわたり販売されて国内外で大ヒット。海外でのモータースポーツシーンでもその実力を発揮し、1979年のアメリカ・デイトナ24時間レースでは、ライバルのフェアレディZやポルシェ911を退け、初参戦でクラス優勝という輝かしい戦績を残した。

 この個体のオーナーは、若いころに前期のSA22Cに乗っており、そのころから「いつかはターボモデルに乗りたい」と思っていたそうだ。そして、念願叶って6年ほど前にネットオークションで購入。しかし不動車だったため、埼玉県のセブン&ロータリー専門店であるERCで、約3年かけてエンジンやブレーキなどをメンテナンス。エクステリアおよびインテリアに関しては、オーナー自身で修理や補修を行ったそうだ。

 こうして路上復帰をしたSA22Cは、イベントやミーティングにと大活躍。「手は掛かるけど、それも楽しい」と、オーナーは念願だったSAターボとの時間を満喫している。


>>【画像19枚】ターボ車の証となるブーストメーターが配置される、メーターナセル中央の大型タコメーターなど



>> 理想的な前後重量配分を実現するために、フロントミッドシップにエンジンを搭載。取材車両はスピリットファイアのプラグコードとFC3Sコイルを装着。





>> コスモ/ルーチェに続いて搭載された12A型ターボ。圧倒的なパワーとスムーズなフィーリングが魅力だ。





>> ブラックやシルバーのイメージが強いSA22Cゆえ、レッドのボディカラーは新鮮。リアのエンブレム類は、オーナーが新品で揃えたそうだ。

OWNER’S VOICE/手は掛かるけど作業をしている時間が楽しい


 オーナーにとってこの個体は2台目のSA22C。若いころに入手した1台目はトラブルの多い個体だったそうで、調子の良い現在の愛車には大満足のようす。また、自ら作業することも多く、「直したり作業している時間が楽しいんですよ」と目を細める。
 そして「10万kmを超えたので、エンジンのオーバーホールが次の目標ですね」とオーナー。SA22Cとの楽しい時間は、まだまだ続きそうだ。



1983年式 マツダ サバンナ RX-7 ターボ GT-X(SA22C)


SPECIFICATION 諸元
全長×全幅×全高(mm) 4320×1670×1265
ホイールベース(mm)  2420
トレッド前/後(mm) 1420/1400
車両重量(kg)  1035
エンジン型式  12A型
エンジン種類 2ローター・ロータリーターボ
総排気量(cc) 573×2
圧縮比 8.5:1
最高出力(ps/rpm) 165/6500
最大トルク(kg-m/rpm) 23.0/4000
変速比 1速3.622/2速2.186/3速1.419/
4速1.000/5速0.791/後退3.493
最終減速比 3.909
燃料タンク(L) 63
ステアリング ボールナット
サスペンション前/後 ストラット/4リンク
ブレーキ ベンチレーテッドディスク(前後とも)
タイヤ 205/60R14(前後とも)
発売当時価格 215.2万円


初出:ハチマルヒーロー 2016年 1月号 vol.33
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

1983年式 マツダ サバンナ RX-7 ターボ GT-X(全3記事)

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【1】【2】から続く

text : Rino Creative/リノクリエイティブ photo : RYOTA SATO/佐藤亮太

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