全世代リトラ!のRX-7。その初代【2】シャシー性能にさらなる磨きがかけられた1980年のマイナーチェンジ|1983年式 マツダ サバンナ RX-7 ターボ GT-X|我が青春のリトラクタブル

丸形ヘッドライトのためリトラクタブルを上げたときの表情はなんともユニーク。当時のチューニングカーでは固定式に変更するのが流行った

       
異次元の加速を手に入れた、軽量ボディのREターボ|我が青春のリトラクタブル

【1983年式 マツダ サバンナ RX-7 ターボ GT-X Vol.2】

【1】から続く

 エンジンは数度の変更や改良が行われている。デビュー当初は全車12A型の自然吸気で、1979年にはエンジンが希薄燃焼方式に改められ、排ガス浄化装置もサーマルリアクター式から触媒方式に変更。1982年には、燃費とパワーを両立する6PI(6ポートインジェクション)を採用した。そして1983年には、時代の流れとともに12A型にターボをドッキング。165psという最高出力は当時の2Lレシプロエンジンとほぼ同等だったが、軽量なボディを武器に圧倒的な運動性能を誇ったのである。

 ちなみに、1980年にはマイナーチェンジが行われ、内外装をブラッシュアップ。エクステリアはエアダムタイプのウレタン製フロントバンパーが採用され、テールランプのデザインを変更。そしてターボの追加と同時に、減衰力8段階調整式ダンパーや60偏平タイヤ、車速感応パワーステアリングなどが投入され、シャシー性能にさらなる磨きがかけられた。

>>【画像19枚】ターボGT-Xに14インチアルミホイールとセットオプションだった、チルト機構のほか取り外すことも可能な2ウェイサンルーフなど



>> 中央にある大型のタコメーターがスポーツカーの雰囲気満点。そのなかには、ターボ車の証となるブーストメーターが配置される。





>> ターボ系のミッションは5速MTのみ。シフトノブはLEVOCに交換されているが、これはオーナーが以前の愛車で使っていたもの。





>> 後期の内装色は、このオフブラックのほかにワインレッドを設定。GT-X系のシートは無地モケットで、SEリミテッドでは本革となる。


1983年式 マツダ サバンナ RX-7 ターボ GT-X(SA22C)


SPECIFICATION 諸元
全長×全幅×全高(mm) 4320×1670×1265
ホイールベース(mm)  2420
トレッド前/後(mm) 1420/1400
車両重量(kg)  1035
エンジン型式  12A型
エンジン種類 2ローター・ロータリーターボ
総排気量(cc) 573×2
圧縮比 8.5:1
最高出力(ps/rpm) 165/6500
最大トルク(kg-m/rpm) 23.0/4000
変速比 1速3.622/2速2.186/3速1.419/
4速1.000/5速0.791/後退3.493
最終減速比 3.909
燃料タンク(L) 63
ステアリング ボールナット
サスペンション前/後 ストラット/4リンク
ブレーキ ベンチレーテッドディスク(前後とも)
タイヤ 205/60R14(前後とも)
発売当時価格 215.2万円


【3】に続く

初出:ハチマルヒーロー 2016年 1月号 vol.33
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

1983年式 マツダ サバンナ RX-7 ターボ GT-X(全3記事)

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【1】から続く

text : Rino Creative/リノクリエイティブ photo : RYOTA SATO/佐藤亮太

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