全世代リトラ!のRX-7。その初代【1】「運転する楽しみの追求」をテーマに開発|1983年式 マツダ サバンナ RX-7 ターボ GT-X|我が青春のリトラクタブル

1980年のマイナーチェンジでフロントバンパーがウレタン製となった

       
異次元の加速を手に入れた、軽量ボディのREターボ|我が青春のリトラクタブル

【1983年式 マツダ サバンナ RX-7 ターボ GT-X Vol.1】

 自動車用エンジンとしては、世界で唯一マツダが量産していたロータリーエンジン。軽量かつコンパクト、そしてハイパワーが得られることが特徴で、これまでコスモスポーツやサバンナといったスポーツモデルだけでなく、高級サルーンのロードペーサーや、マイクロバスのパークウェイにも搭載されてきた。しかし、軽量コンパクト&ハイパワーといったロータリーのメリットが最大限に生かされたのは、「SA22C」の呼び名でおなじみの初代サバンナRX‐7だ。

 1978年にデビューしたSA22Cは、「運転する楽しみの追求」をテーマに開発。スタイリングは、サバンナの後継という位置付けにもかかわらず大胆に路線変更し、コンパクトなボディサイズに思い切ったローフォルム、そしてリトラクタブルヘッドライトやグラスハッチを採用。当時、子供から大人まで憧れたスーパーカーに遜色ないルックスとなった。さらに、そんな見た目にふさわしいパフォーマンスも獲得。自然吸気ながら、モーターのように高回転まで一気に回るフィーリングを武器とするコンパクトな12A型ロータリーエンジンは、フロントミッドシップに搭載されて50.7対49.3という理想値に近い前後重量配分を実現。スポーツカーらしい軽快なハンドリングを手に入れたのだ。

>>【画像19枚】理想的な前後重量配分を実現するために、フロントミッドシップにエンジンを搭載。取材車両はスピリットファイアのプラグコードとFC3Sコイルを装着



>> 丸形ヘッドライトのためリトラクタブルを上げたときの表情はなんともユニーク。当時のチューニングカーでは固定式に変更するのが流行った。





>> チルト機構のほか取り外すことも可能な2ウェイサンルーフ。ターボGT-Xには、14インチアルミホイールとセットオプションだった。




>> 購入時は大型のリアスポイラーが装着されていたが、オーナーが純正のウレタン製スポイラーに交換


1983年式 マツダ サバンナ RX-7 ターボ GT-X(SA22C)


SPECIFICATION 諸元
全長×全幅×全高(mm) 4320×1670×1265
ホイールベース(mm)  2420
トレッド前/後(mm) 1420/1400
車両重量(kg)  1035
エンジン型式  12A型
エンジン種類 2ローター・ロータリーターボ
総排気量(cc) 573×2
圧縮比 8.5:1
最高出力(ps/rpm) 165/6500
最大トルク(kg-m/rpm) 23.0/4000
変速比 1速3.622/2速2.186/3速1.419/
4速1.000/5速0.791/後退3.493
最終減速比 3.909
燃料タンク(L) 63
ステアリング ボールナット
サスペンション前/後 ストラット/4リンク
ブレーキ ベンチレーテッドディスク(前後とも)
タイヤ 205/60R14(前後とも)
発売当時価格 215.2万円

【2】に続く

初出:ハチマルヒーロー 2016年 1月号 vol.33
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

1983年式 マツダ サバンナ RX-7 ターボ GT-X(全3記事)

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text : Rino Creative/リノクリエイティブ photo : RYOTA SATO/佐藤亮太

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