雨さんはストリート「競争族」【3】雨さんがほれ込んでいる旧規格軽自動車では最長クラスに入るロングホイールベース｜RE雨宮 スーパーシャンテ13B NA

2016年のオートサロンに登場したRE雨宮スーパーシャンテ13B NAは、ストリートの「競争族」であるRE雨宮代表、雨さんのクルマとして製作された。コンパクトで軽量、そしてハイパワーなクルマが好きという雨さんは軽自動車が大好きなのだ！

【RE雨宮 スーパーシャンテ13B NA　Vol.3】

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　RE雨宮の代名詞であるエアロは、現代のGTマシンの空力ノウハウを取り入れ、フロントフェンダーからサイドステップの中をエアが流れ、ダウンフォースをかせぐデザインとなっている。オートサロン出展時から変更されているのはリアウイング。これでも小型のストリート仕様を装着している。

　パワーユニットはその名の通り、13B型の自然吸気。吸排気ペリ仕様で、制御ECUはリンクG4+を採用。低回転域からトルクが得られるセッティングで、残念ながら十分な排気レイアウトが取れないため、パワーは280㎰には届かないが、もともとの軽量さと相まって、フットワークは軽い。



　初代の時代から雨さんがほれ込んでいるのが、シャンテの旧規格軽自動車では最長クラスに入る2200mmのロングホイールベース。ロータリースワップで得られる最高速を考えると、直進性のよさがキーとなるため、大切な要素だという。ちなみに、ライバルとなるヨタハチは2000mmだ。

　足まわりは、フロントがSA22Cのストラットをベースに、アッパーはかさ上げし、ストロークを確保している。リアはファミリアロータリーR100のホーシングを使いながら、同じSAの4リンク+ワットリンク構造をモディファイして装着。拡大されたトレッドに合わせて広げられた車幅は約1600mm。フロントが6.5Jのホイールに195/50R15、リアが7.5Jに205/50R15の組み合わせ。
　首都高を走ったスーパーシャンテ。その小さなボディが俊敏かつ滑らかにレーンチェンジをする様に、雨さんがほれ込む理由が分かった気がした。

>>【画像25枚】片側が150mm以上ワイド化された迫力のボディ。フェンダー後端から流れ出たエアがサイドパネルで囲われたサイドステップの中を走り抜ける構造となっている



フロントブレーキはキャリパー、ローターともエンドレス製に変更されている。





ストラットアッパーはボンネット直下までかさ上げし、ダンパーのストローク量を確保している。






サイドシルはノーマルに比べて板厚をアップさせ、また高さ方向もアップしている。さらにリアサスペンションアームの取り付けも同じフレーム部となっている。






リアダンパーも取付位置を変更している。






リアサスはスーパーGTで使用していた別タンク式をセットを変えて流用した。

RE雨宮 スーパーシャンテ13B NA

SPECIFICATIONS
●エクステリア:RE雨宮スペシャルボディキット
●インテリア:AIM MXL Strada METER、ナルディφ360mm、ブリッドZODIA、RE雨宮クイッカーシフトノブ
●エンジン:RE雨宮SGTコンセプト 13B型ペリ インジェクションエンジン
●吸排気系:K&Nエアクリーナー、RE雨宮ステンロングエキマニ/ワンオフφ60mmマフラー ●点火系:VIPEC LINK ECU
●エンジンそのほか:RE雨宮ニューアルミオイルフィラーキャップVer.2/GTオイルフィィルター/ラジエーターキャップ
●駆動系:オグラクラッチレーシングコンセプトオーガニック、SA22Cマツダスポーツキット改、マツダスポーツキット4ピニオンデフ
●ブレーキ:エンドレス ●サスペンション:RE雨宮SPL クアンタムSCOOT spec.、SWIFTスプリング（F）5kg/mm（R）4kg/mm
●タイヤ:ヨコハマアドバンネオバAD-08R （F）195/50-15（R）205/50-15
●ホイール:エンケイRC-T4（F）15×6.5J+35 （R）15×7.5J+40）　※そのほかオリジナルワンオフ多数




初出：ノスタルジックスピード 2018年11月号 vol.018
（記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです）

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