空冷エンジンの楽しみ方|あえて困難に立ち向かう!

空冷エンジンの楽しみ方 ヨタハチ&パブリカ

       

【空冷エンジンの楽しみ方】



現行車では、ほぼ絶滅してしまった空冷エンジン。ただし、旧車のVWやポルシェなどは今でも人気が高く、チューニングパーツも豊富で存分に楽しめる。一方の国産旧車は、360軽自動車をはじめ、ヨタハチ、パブリカ、ホンダ1300などに採用された。ただし、当時はいざ知らず、今となってはチューニングするオーナーは皆無。そんな逆境の中、ヨタハチ、パブリカにどっぷりハマっている2人のオーナーを発見。これは見逃す手はない!

1969年式 トヨタ スポーツ 800


大型バイクとほぼ同じエンジン構造と排気量で、今となっては軽自動車に毛が生えた程度と思われてしまうヨタハチ。
衝突安全性が重視される今では決して考えられない580kgという驚異の車重は、空冷エンジン&コンパクトボディならでは。
今となっては純正パーツはおろか、専用のチューニングパーツを見付けるのはほぼ不可能に近い状況だが
トヨタ車だけに止まらず、さまざまなアイテムを流用することで、そのスポーツ性能をさらに磨き上げることに成功。
独自の理論やアイデア満載のモディファイによって、ヨタハチ最速の座を狙う!


1967年式 トヨタ パブリカ 800


日本の国民的ファミリーカーとして、広く愛されてきたパブリカをベースにモディファイ。
今のクルマにはない個性的なスタイルはそのまま、排気量アップ&点火系の見直しでエンジンを適度にパワーアップ。
パイピングやパーツレイアウトにこだわった作り込みで、独特の美しいエンジンルームを実現。
さらに、ヨタハチのボディを大胆にカットしたトレーラーを製作。
仲間と出かけるドライブや旧車ミーティングの会場では、大注目を集めている!



ヨタハチトレーラー


パブリカ以上にイベント会場で注目を集めるのが、ヨタハチの後ろ半分を切って作られたトレーラーだ。元々、パーツ取りにされていたヨタハチで、想像通りのボロボロの状態。大手術を施せば、レストアも不可能ではなかったそうだが、フロントシートから前をばっさりカットし、トレーラーとして余生を送らせることにした。


>>【画像5枚】大型バイクとほぼ同じエンジン構造と排気量のヨタハチなど




初出:ノスタルジックスピード 2018年11月号 vol.018
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

1969年式 トヨタ スポーツ 800(全4記事)

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text : SHINYA KUSHIURA/串浦愼哉 photo : RYOTA-RAW SHIMIZU(FOXX BOOKS)/清水良太郎(フォックス ブックス)

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