Zの鼓動 Z432-R【4】ホンモノからホンモノへ!? Z432仕様から、Z432-Rへ。レストア・ダイジェスト|1972年式 日産 フェアレディ Z432-R

レース用車両だったZ432-Rのバケットシートは、生産時の時々で違う生地が張られていたため、これという正解はないそうで、やや紫色っぽい当時の生地で張り直している

       
【1971年式 日産 フェアレディ 240ZG Vol.4】

【3】から続く

Z432-R レストア・ダイジェスト

 実に、3年がかりでのフルレストアが施されたZ432-R。その作業を行ったのは、ハコスカGT-RやZ432、240ZGなど、数々の名車をレストアしてきた千葉県木更津市にある「TAオート」の安藤正さん。ボディから駆動系、足まわり、ブレーキなどなど、完全フルレストアの様子をダイジェストで紹介しよう。

>>【画像50枚】軽量化は窓にまでおよび、フロントウインドー以外の5つの窓はすべてアクリル製に変更されていた。当時の純正部品であることを示している日産の刻印など

入庫時の状態




>> ボンネットはスチール製、フロントガラスはボカシ入り、左右とリアは純正ガラスが装着されていた。





>> マフラーは腐って穴が開いていた。



板金作業



>> リアフェンダーは、過去に板金処理が行われていた形跡があり、Gバードやアンダーコートが吹き付けられていた。





>> 事故によるパネルのゆがみをきちんと修復し、正しいリアフェンダーの状態に板金。


足まわり、ブレーキ、駆動系のOH




>> 取り外した足まわりASSY





>> 全パーツをはく離、ブラスト、ペイント。ベアリングなどは、新品純正部品を使ってフルOHしている。





>> ドライブシャフトは完全に分解し、ベアリング類を新品に交換してグリスアップ。






>> リアのドラムブレーキは、新品のホイールシリンダーASSYに交換し、新品ハブベアリングを組み込んでOHしている。



塗 装




>> ボディ板金の後、第1段階のサフェーサーを吹いた後、細かい研ぎを行った状態。





>> さらに、サフェーサーを吹いた状態。






>> 日本製のウレタン塗料で塗装。はやりのショーカー塗装ではない。

エンジンOH



>> S20型エンジンは、「オートガレージタカハシ」でフルOH。


初出:ノスタルジックヒーロー 2017年8月号 Vol.182
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

1971年式 日産 フェアレディ 240ZG(全4記事)

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【1】【2】【3】から続く

text : AKIO SATO/佐藤昭夫 photo : ISAO YATSUI/谷井 功

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