唯一無二のオープンモデル! ロータリー20周年を記念して発売されたRX-7カブリオレ|1990年式 マツダ サバンナ RX-7 カブリオレ  Vol.1

カブリオレの内装色は、1990年6月以降の最終モデルがベージュ、それ以外がブラックで、本革が標準。この個体のシートやドアトリムは、最終モデルのベージュに近い本革で新たに張り替えられている。

       
【風立ちぬオープンカー】
太陽を浴び、風を受け、四季を感じられるのはオープンカーの特権。
屋根を開ければ、いつもと違う情景や香り、音などに気付くはず。
普段は味わえない開放感や爽快感を肌で感じられるオープンカーはアナタを非日常の世界へ連れて行ってくれるだろう。

【1990年式 マツダ サバンナ RX-7 カブリオレ Vol.1】

 ロータリーエンジンを搭載した最初のモデルとしてコスモスポーツが登場したのが1967年。それから20年後の1987年8月、ロータリーエンジン発売20周年を記念してFC3C RX‐7カブリオレが発売された。

 最上級グレードのGTリミテッドをベースに電動ソフトトップ化したカブリオレは、オープンエアドライブを快適に楽しむために、風の巻き込みを低減するエアロボードやサラウンドシステム内蔵ヘッドレストスピーカー、上質な本革シート、リアのデフォッガー付きガラスウインドーを装備。その一方、スポーティーな走りを犠牲にしないために、効果的なボディ補強を実施。これによりクローズドボディ並みのボディ剛性を確保し、ソリッドな走りを実現した。




FCのアイコンがリトラクタブルヘッドライト。1989年4月のマイナーチェンジではバンパーのデザインを変更している。


>>【画像21枚】取材車両はレストアの終わったばかりのオーナー車。オーナーがもともと装着していたものをそのまま使用したマツダスピード製のマフラーなど



本来はルーフトップも幌張りとなるが、それを外してトップパネルをボディ同色としている。これはトータルセブンのオリジナルのカスタム手法で、グッと個性が高まりスタイリッシュに。リアウインドーはソフトトップモデルにありがちな塩ビのスクリーンではなくガラスを採用するのもFCカブリオレの特徴。






FCカブリオレの電動開閉式ルーフの特徴は、フルオープンとクローズのほか、ルーフトップ部分のみを取り外すことができること。3つのスタイルを楽しむことができるのだ。






マイナーチェンジで変更されたポイントのひとつがテールランプで、丸型デザインが採用された。


1990年式 マツダ サバンナ RX-7 カブリオレ(FC3C)
SPECIFICATION 諸元
全長×全幅×全高(mm) 4335×1690×1270
ホイールベース(mm) 2430
トレッド前/後(mm) 1450 / 1440
車両重量(kg) 1390
エンジン型式 13B型
エンジン種類 2ローターロータリーターボ
総排気量(cc) 654×2
圧縮比 9.0:1
最高出力(ps / rpm) 205 / 6500
最大トルク(kg-m / rpm) 27.5 / 3500
燃料タンク容量(L) 70
変速比 1速 3.483 / 2速 2.015 / 3速 1391 / 4速 1.000 / 5速 0.806 / 後退 3.288
最終減速比 4.100
ステアリング ラック&ピニオン
サスペンション前 / 後 ストラット / マルチリンク
ブレーキ ベンチレーテッドディスク(前後とも)
タイヤ 205 / 60R15(前後とも)
発売当時価格 367.2万円

【2】に続く

初出:ハチマルヒーロー 2015年 07月号 vol.30
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

1990年式 マツダ サバンナ RX-7 カブリオレ(全3記事)

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text : Rino Creative/リノクリエイティブ photo : KAZUHISA MASUDA/益田和久

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