「乗れ」といってくれた大好きな先輩。最高の条件に思わず「はい」と返事をした|1976年式 マツダ サバンナ GT Vol.2

スパルタンな印象の中にも、落ち着きを感じる大人仕様のインテリア。ステアリングとシフトノブはMOMOでブランドを統一する。

       
ちょうど50歳を越えた頃、オーナーは、青春まっただ中の一時期を共にした、サバンナGTを再び手に入れた。
当時に思いをはせながら、好きなスタイリングに少しモディファイ。
心の中に、まだ少しヤンチャな自分が残っていることに気づき、気持ちが熱くなる。

【1976年式 マツダ サバンナ GT Vol.2】

【1】から続く

 サバンナのオーナーになることは少々荷が重かったというオーナー。
「破天荒に速かったサバンナ。当時、乗ってた若いヤツは、それだけで相当に硬派で喧嘩っぱやく見られたものです。普通にクルマを走らせていても、イキがって見られてしまうような……。だから、とてもじゃないけど自分には乗れないクルマと思っていたんです」。

 それなのに、オーナーはサバンナを初めてのマイカーとして選んだ。サバンナに乗りはじめた理由は、あこがれていた先輩が譲ってくれたクルマだったからだ。大事な愛車を格安、しかもローンOKで、さらにボディを当時はまだレアカラーだった藤色にオールペイントし、オーナーに「乗れ」といってくれた大好きな先輩。最高の条件に、思わず「はい」と返事をした。そして、オーナーはこのクルマで一生忘れることのできない、数々の青春の思い出を作る。

>>【画像27枚】オーナーにとってサバンナのマストアイテム。ハヤシ ストリートの15インチを履く足回りなど

  

タコメーターのみウルトラに交換。11000rpmまで刻まれたフルスケールスペック。ロータリーのパフォーマンスを視覚的にも楽しむ。



エキゾーストのサウンドを手元でコントロールできるブリッツ製E-ESCシステムを搭載。ある時はヤンチャに、ある時はジェントルに。シチュエーションに合わせ排気音を切り替える。





シートはリクライニングが可能なレカロのSRタイプ。旧車仲間と出かける遠出も苦にならない快適仕様だ。乗せることがなくても助手席も交換するのが大人。



1976年式 マツダ サバンナ GT(S124A)
SPECIFICATIONS 諸元
●エクステリア : ディープパープル全塗装(ムーブカスタム純正色)、前後フェンダーたたきき出し、カーボンボンネット/ミラー、汎用リアウイング、ムーブCLサイドウインカー
●エンジン : 12A型ノーマル
●吸気系 : ウエーバー48IDA(ダウンドラフト)、FET極東製インマニ
●点火系 : 永井電子機器ウルトラMDI
●排気系 : 5ZIGEN製ワンオフφ50mmタコ足/マフラー/可変式バルブ
●冷却系 : 純正ラジエーター&オイルクーラー
●サスペンション : (F)SA22C用ストラット流用、コニ製ショック(R)ダウンブロック
●インテリア : 天井、リアシート、ドア内張り張り替え、ダッシュボード&ドア内張り上部はアルカンターラ、永井電子機器ウルトラ11000rpmタコメーター、デイトナ製デジタル水温計、momo製ステアリング/シフトノブ、センターコンソールワンオフ
●タイヤ : ダンロップ(F)195/50R15 (R)225/50R15
●ホイール : ハヤシストリート タイプCR
(F)15×8J (R)15×9.5J


【3】に続く

初出:ノスタルジックスピード 2017年11月号 vol.014(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

1976年式 マツダ サバンナ GT(全4記事)

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【1】から続く

text : ISAO KATSUMORI(ZOO)/勝森勇夫(ズー) photo : HIROTAKA MINAI/南井浩孝

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