マツダの意欲作が栄えある第1回日本カー・オブ・ザ・イヤー受賞、売れに売れた「赤のXG」|1981年式 マツダ ファミリア 1500 3ドア ハッチバック XG

後期フェイスを移植したフロント回り。エアロバンパーはラブラーク製。エアダクトの付いたFRPボンネットやフェンダーフィンが存在感と迫力を増す。

       
【1981年式 マツダ ファミリア 1500 3ドア ハッチバック XG Vol.1】

 マツダのラインナップで現在までその名が継承されている車種として、1963年から続くファミリアはキャロルと並ぶ最古参。そんな50年以上も受け継がれてきた歴史の中でさん然と輝くのが、1980年6月にデビューした5代目のBDファミリアだ。

 BDファミリアにはトピックが多い。マツダ初のエンジン横置きのFF化やそれによる高い居住性と実用性、4輪独立懸架のサスペンションや「SSサスペンション」と呼ばれるリアサスペンションの独創的な構造による高い運動性能、4代目から一転して直線基調のシャープなスタイリングとなったデザインなど、それこそ枚挙にいとまがない。マツダにとってBDファミリアはまさに意欲作で、その実力と評価の高さは、栄えある第1回日本カー・オブ・ザ・イヤー受賞が物語っている。

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XGに標準装備され、大ヒットの要因ともなった電動サンルーフ。スライディングルーフは内側に収納されるインナータイプなので、見た目もスタイリッシュ。前面にはウインドディフレクターも装備する。





大型のリアルーフスポイラーはKP61ワークス用を装着。形状も大きさもスタイルを際立たせる。





リアスポイラーはエアロブランドのトリノ製を装着。3分割されているのが人気で、当時は一体型もあったそうだ。マフラーはトラストの4本出しで迫力満点。「323」のリアガーニッシュはラブラーク製。



1981年式 マツダ ファミリア 1500 3ドア ハッチバック XG(BD1051)
SPECIFICATIONS 諸元
全長×全幅×全高(mm) 3955×1630×1375
ホイールベース(mm) 2365
トレッド前/後(mm) 1390 / 1395
車両重量(kg) 820
エンジン型式 E5型
エンジン種類 直列4気筒SOHC
総排気量(cc) 1490
ボア×ストローク(mm) 77.0×80.0
圧縮比 9.0:1
最高出力(ps / rpm) 85 / 5500
最大トルク(kg-m / rpm) 12.3 / 3500
変速比 1速 3.416 / 2速 1.947 / 3速 1.290 / 4速 0.918 / 5速 0.775 / 後退 3.214
最終減速比 3.850
ステアリング ラック&ピニオン
サスペンション ストラット(前後とも)
ブレーキ前/後 ディスク / リーディング&トレーリング
タイヤ 175 / 70SR13(前後とも)
発売当時価格 103.8万円

【2】に続く

初出:ハチマルヒーロー 2015年 05月号 vol.29(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

1981年式 マツダ ファミリア 1500 3ドア ハッチバック XG(全3記事)

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text : Rino Creative/リノクリエイティブ photo : MAKOTO INOUE/井上 誠

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