ハチマルヒーロー初のベスト10企画を再録！　下位はダンゴ状態で順位の入れ替わりもあり!?｜読者が選ぶハチマル車人気ベストテン 2014　10位から6位まで

初めてのベスト10企画となった今回。この結果はどのように映っているだろうか。
ランキング10位以下は大きな差はなくダンゴ状態。次回には20位圏外から一気に
ジャンプアップするモデルが出てくる可能性もある。本誌でもおなじみの
モータージャーナリスト、片岡英明氏の個人的なハチマルBEST5にも注目だ。

【読者が選ぶハチマル車人気ベストテン 2014　10位から6位まで】

　ハチマルヒーロー第24号（2013年12月発行）のアンケート調査をもとに選ばれた、読者のベストハチマル車。予想した通り、ベスト10ランキングは高性能エンジンを積んだスポーツクーペやスペシャリティーカーが占めている。90年代に活躍したクルマをあげた人もいたが、上位に名を連ねたのは80年代に生まれた名車たちだ。

　第5位からはプレステージ性の高いビッグサイズのスポーツクーペが続いた。第5位はV型6気筒エンジンを積んだZ31フェアレディZ、これを僅差でZ20ソアラが追っている。ソアラは「ハイソカー」ブームをけん引したラグジュアリー系のスポーツクーペだ。デートカーとしての魅力にあふれ、走らせても速かった。3L直列6気筒DOHCターボは豪快、2LのDOHCツインターボは操る楽しさに満ちている。優美なルックスもいい。

　ソアラのライバルとして送り出されたF31レパードも人気上昇中だ。ソアラ以上に熱狂的なファンに支えられ、票を押し上げた。ストレート基調のクーペデザインは美しいし、V型6気筒エンジンやターボなどのテクノロジーにも見るべきところが多い。


>>【画像13枚】10位から1位までの全車を紹介！


　第8位はスープラの前身となるセリカXXだ。このクルマもロングノーズ&ショートデッキスタイルで、直列6気筒エンジンの魅力を前面に押し出している。スリークな細身のシルエットはハチマルらしいものだった。ルックスやパワーユニットなど、全身でスペシャリティーカーとしての魅力を表現した力作と言える。スープラより得票が多かったのは驚きだ。

　第9位と第10位はマニアックなスペシャリティーカー同士である。第9位は三菱のスタリオン、第10位はいすゞのピアッツァと、両社のイメージリーダーが名を連ねた。どちらも個性的なデザインと卓越したスポーツ性能を売り物にし、それなりにヒットしたが、今ではほとんど見かけることのない希少車だ。この2車も、あのR32スカイラインを抑えてトップ10に食い込んだのだから驚きである。

　第11位以降も2Lモデルが中心となっているが、意外にも定番といえる車種は少ない。掲載回数の多いクルマは有利だと思うが、どのクルマもトップ10に入る可能性を秘めている。次のアンケート調査の結果が楽しみだ。

圏外

CITY TURBOII （AA）
第15位にランクインした通称「ブルドック」。キュートな見た目とパワフルな走りにファンは多い。ホンダでは数少ないターボ車という希少性もポイントだ。トップ10まではダブルスコアの差があるが、全国に眠っているブルドックファンの力があれば、ひっくり返せるだろう。





BALLADE SPORTS CR-X （AS）
CR-Xは20位圏外だが、初代バラード、2代目サイバーともに、スタイリッシュさやスポーティー性は特別で、根強いファンがいる。ホンダらしいNAエンジンも魅力。今回のランキングではトップ10にホンダ車が1台も入ってこなかった。次回はホンダ党の奮起に期待したい！　　





LANCER EX TURBO （A175A）
通称「ランタボ」も80年代に足跡を残した1台。直線基調の3ボックススタイルは、いかにも80年代前半を連想させる。今回は20位圏外だったが、WRCでの活躍や刺激的なターボを考えると、上位に食い込んでもおかしくない。ただ、個体の少なさがネックか……。



10位 JR120/130 ピアッツァ


9位 A183A/187A スタリオン


8位 A61 セリカXX


7位 F31 レパード


6位 Z20 ソアラ

【2】に続く

初出：ハチマルヒーロー 2014年 08月号 vol.26（記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです）

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