ショートノーズにこだわりつつ、レーシーなスタイルにカスタム|1975年式 日産フェアレディ Z-L Vol.1

ヘッドライトカバーは中古を再生。アクリルのカバーは新品に入れ換え、外枠はメッキを再施工。マーシャルのW反射タイプのヘッドランプのインパクトも格別だ。

       
【1975年式 日産フェアレディ Z-L Vol.1】

 もともと240ZGを持つ先代オーナーにより製作が進められていたS30Zの最後期モデルを譲り受け、その製作も引き継いだオーナー。板金塗装業を営むこともあり、自分で手を入れるスキルと環境を持っているのが大きな強みだ。

 オーナーがこだわったのは、純正色&ノーマルシルエットの美しい美品としてよみがえらせること。腐食やサビの進行が少なく、フロアなどの状態は比較的良好だったが、ドアやフェンダーなど、ボディパネルの傷みがひどく、下地処理からやり直すことになった。

 当初は、ホワイトからガンメタにペイントされていたが、ノーマルのフェンダーラインが最も美しく映えると信じている純正グランプリホワイトへと再び塗り直した。その際に、修復や再塗装をする可能性があることも想定して、かなりの量の塗料を調合。大量にストックを確保しているところなどは、プロの板金職人ならではの発想だ。


ディスク面はガンメタに塗装、リム部はポリッシュ仕上げとして新品同様に仕上げたRSワタナベタイプRなど【写真11枚】



前後のオーバーフェンダーと合わせたツヤ消しのフロントスポイラーでレーシーな雰囲気。ガラスやモール類は新品へと交換し、塗装はグランプリホワイトで塗り直し、徹底的に磨き上げている。





ホイールはRSワタナベの16インチ。フロント9J、リア9.5Jに、195/45R16と205/45R16のタイヤを引っ張り気味に装着している。





中古で手に入れたRSワタナベのタイプRは、ディスク面はブラックだったが、元々の下地をキレイに仕上げてから、ガンメタに塗装。リム部はポリッシュ仕上げとして新品同様に仕上げている。ホイールの仕上げに関しては先代オーナーである240ZGのオーナー直伝だ。



【2】に続く

初出:ノスタルジックヒーロー 2015年 10月号 vol.171(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)


1975年式 日産フェアレディ Z-L(全2記事)

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text : HIROSHI SHOMATSUMOTO/正松本 宏 photo : RYOTA-RAW SHIMIZU/清水良太郎

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