スターレットに1.8Lエンジン搭載! 一生乗り続けられる快適ストリート仕様|1984年式 スターレット3ドア 1300 DX Vol.1

フロントはアッパーサポートを含め、ヘッドライトやグリルのほか、フェンダーやボンネットまで交換し、かなり忠実な中期仕様を構築。

       
【1984年式 スターレット3ドア 1300 DX Vol.1】

 人生を共に歩むパートナーとして作り上げられたKP61。

 この先しばらくはサビや腐食に悩まされることがないようにと、元塗装業のオーナーの手により、ボディリフレッシュとオールペイントが施される。

 さらに1781ccの7K-E型に積み換え、日常ユースでストレスを感じさせないだけのパワーとトルクを確保。あえてエンジン本体に手を加えずに排気量アップを図ることで、余裕ある走りが堪能できるスーパーストリート仕様に進化している。

 FRでホイールベースが短いKP61は、基本的にじゃじゃ馬なキャラクターだが、チューニングとドラテクでいかに手なずけていくかが醍醐味。この車両のオーナーも、そんなKP61のキャラクターに魅了されたひとり。これまでにストリート仕様だけでも4台のKP61を乗り継ぎ、サーキット仕様や部品取り車両も含めると、最大で同時に7台のKP61を所有していたことがある。まさに筋金入りのKP61乗りなのだ。

ボディカラーと調和するように、ディスクをシャンパンゴールドにペイントしたアドバンA3Aなど【写真23枚】



ブレーキはAE86純正のキャリパー&ローターをフロントに移植している。本来は、KP61のDXグレードとなるこの車両にはブレーキマスターバックは装備されていないが、Sグレード用を流用して装着。街乗りからスポーツドライビングまで、不安なくブレーキを踏める仕様だ。





低価格ながら全長調整や20段階の減衰調整が可能な多機能ダンパーとして、フロントにはトラスト製のAE86用車高調を導入。





リアはTRDのAE86用ショートストロークダンパーと4kg/mmのkg/mm製スプリングの組み合わせ。しなやかで粘りのある乗り味が気に入っているそうだ。




フロントはアッパーサポートを含め、ヘッドライトやグリルのほか、フェンダーやボンネットまで交換し、かなり忠実な中期仕様を構築。


1984年式 スターレット3ドア 1300 DX(KP61)
SPECIFICATIONS 諸元
●エクステリア:前後とも後期改中期仕様、TRD TSタイプフロントスポイラー、エンジンルーム&フロア&ドア&フェンダー内フルシーリング、ボディ全体防錆処理、ワンオフカラー全塗装
●エンジン:7K-E型換装(直立仕様)、ヘッド1mm面研
●吸排気系:ソレックス44PHH(ニスモ)、ステージⅢ直立用タコ足、フジツボ製ステンレスマフラー
●燃料系:ミツバ製電磁ポンプ
●冷却系:銅2層ワンオフワイドラジエーター
●駆動系:純正5速ミッション、ノーマルデフ(ファイナル3.3)
●サスペンション:(F)AE86用車高調、TE27用ナックル、丸目KP61用ロワアーム、タイロッドエンド (R)AE86用ショートショック、TBSスプリング
●ブレーキ:(F)AE86用キャリパー、純正S用ブレーキブースター
●インテリア:ナルディ製φ350mmディープタイプステアリング、ランエボ用レカロ製シート(左右)、純正S用メーター、大森製水温計
●タイヤ:ファルケン ジークス 175/60R13
●ホイール:アドバンA3A 13×6J -6
●その他:ボカシ入り合わせガラス(フロント)、5面(フロント以外)UVカットフィルム、クーラー新規製作

【2】【3】に続く

初出:ノスタルジックスピード 2016年 7月号 vol.010(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

1984年式 スターレット3ドア 1300 DX(全3記事)

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text : HIROSHI SHOUMATSUMOTO/正松本 宏 photo : RYOTA-RAW SHIMIZU/清水良太郎

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