走り収めは富士スピードウェイで! サーキットに集まる旧車が熱い|S・S・C・T 設立30周年記念イベント Vol.1

全国から走り好きの旧車好きが集まった「約束の日」走行会。時折、雨足が強くなる天候だが、元気に走りまわる姿が印象的だった。

       
旧車イベント振り返り【S・S・C・T 設立30周年記念イベント Vol.1】

富士スピードウェイを全開で駆け抜けた、旧車たちの頂上決戦!  

 日産プリンスディーラー直系のオーナーズクラブであるSSCT(スカイラインスポーツクラブ東京)の設立30周年を祝うイベントが、2015年12月、富士スピードウェイ・レーシングコースで盛大に行なわれた。

 当日は歴代のスカイライン&GT-Rオーナーはもちろん、走り好きの旧車乗りが集結。自慢の愛車で国際コースを駆け抜けた。

 2015年12月23日に、SSCT(スカイラインスポーツクラブ東京)、GT‐R・O・C(GT‐Rオーナーズクラブ)、R35GT‐Rクラブの3クラブが合同で開催した『SSCT30周年記念イベント』は、あいにくの天候にもかかわらず、多くのユーザーが駆け付けた。

 当日は、富士スピードウェイ・レーシングコースを貸し切ってのサーキット走行会のほか、R35GT-Rのワンメイクレースや体験走行が行われた。またル・マンを走ったCカーであるニッサンR86Vや、FIA-GT1に参戦したR35レース車両によるデモ走行が行われるなど内容は充実。パドックではプリンス時代の初代、2代目スカイラインをはじめ貴重なクルマが展示されたほか、メーカー&ショップによるブース出展、ピット内でのスタジオ撮影といったコンテンツがあり、参加者は大満足。

 さらに、この日のトピックスともいえたのは「約束の日」の走行会が併催されたこと。こちらは旧車乗りが営利目的抜きに開催している走行会で、料金は全員で割り勘、出走者全員が主催者というスタンスで行なわれている。そうした趣旨に賛同する旧車乗りが全国各地から駆け付けて、豪快なキャブサウンド響かせた。

 ハコスカやケンメリ、フェアレディZ、サニーといった日産車勢に加え、サバンナRX-3やスターレット、フォードGT40まで、バラエティに富んだ旧車たちが集結し、アクセル全開で駆け抜ける光景は圧巻のひとことで、ギャラリーの視線をクギ付けにしていた。今回は2015年のイベント模様を振り返りつつ、本気の旧車たちを紹介しよう。

全国から走り好きの旧車好きが集まった「約束の日」走行会のようす【写真10枚】


全国から走り好きの旧車好きが集まった「約束の日」走行会。時折、雨足が強くなる天候だが、元気に走りまわる姿が印象的だった。



S20型を搭載するGT-RのオーナーズクラブであるGT-R・O・Cの走行会も開催。箱スカGT-R軍団がレーシングサウンドを響かせた。



ツーリングカーレースであるグループAで29連勝という記録を残したBNR32。当時を彷彿とさせるレース車両のレプリカマシンも集結。どの車両もリアルに仕上げられており、来場者の関心を引いてきた。



ノスタルジックヒーローの表紙撮影も手がける谷井功カメラマンも会場に駆け付け、ピットで愛車の撮影会を実施。巨匠に撮ってもらったユーザーは一生の記念になったはずだ。


HKSやレイズ、フジツボなどスカイライン用パーツをリリースする有名チューニングメーカーもブースを出展し、自社パーツをアピール。デモカーやレース車両も展示していた。


プリンス時代の初代スカイラインやスカイラインスポーツ、スカイラインスーパーなど、滅多にお目にかかれない貴重な歴代スカイラインもズラリと並び、長い歴史を垣間見れた。どれも素晴らしいコンディション。


ニッサンR86Vはなんとナンバー付き。GT-R・O・Cの走行枠でデモランも行なった。その脇にたたずむスカイラインスポーツも元気に走る姿を披露。ファンにはたまらない1日となった。


第2世代スカイラインのオーナーも数多く集まった。FET SPORTS GT-Rやカルソニックスカイラインなど、グループAのレプリカ車両もデモランを実施。熱かった当時のバトルを思い出した来場者も多かったはずだ。


【2】【3】【4】【5】【6】に続く

初出:ノスタルジックスピード 2016年 3月号 vol.009(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

S・S・C・T 設立30周年記念イベント(全6記事)

photo : MOTOSUKE FUJII/藤井元輔、DAISUKE ISHIKAWA/石川大輔、NostalgicSPEED/編集部 text : DAISUKE ISHIKAWA/石川大輔

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