セリカLBターボのクランクを使い2L化された151Eなど トヨタワークス系【マニア系エンジン大集合 Vol.2】

マニア系エンジン大集合! トヨタ編は151E、100E、152Eを紹介!

       
【1 日産】から続く

幻のワークス系ユニットから、最新DOHCヘッドまで、マニア系エンジン大集合

 これまでノスタルジックスピードの誌面に登場したレジェンドエンジンを搭載したマニアックなクルマを総ざらい。日産ワークス系ではLYやLR、LZ。トヨタワークス系は100E、151E、152E。チューンド系は、元祖TC24-B1&新型TC24-B1Z、そしてZ16型にKA24型ヘッドを搭載したエンジンまでラインナップは充実。

トヨタ編【マニア系エンジン大集合  Vol.2】

富士のストレートで6速9000rpmで、約230km/hをマークした151Eなど【写真26枚】


151E ダートトライアルに参戦した151E、2L化によって、約260psを発揮

2T-G型エンジン用の狭角4バルブヘッドとして開発された151E。「キャロッセ」の故加勢裕二代表がTE71のフロントミッドに搭載し、「全日本ダートトライアル」に参戦。その後、工場に保管されていたが、ラリー界の大御所ドライバーで、クスコの製品を製造する大勢技研の大嶋治夫社長のTE27に搭載されて復活。スーパーシルエットのセリカLBターボのクランクを使い2L化され、約260psを発揮。ヒストリックラリーへの参加を計画中だ。




100E 2T-G型用のビッグポート&ビッグバルブ仕様の100E

1.6Lの2T-G型をベースに、初期にレース用ヘッドとして開発されたのが、鋳造の段階からビッグポート&ビッグバルブ化された100Eだ。2T-G型のノーマルポートがφ34mmだが、100Eはφ40〜41mmまで拡大されている。また、カムの駆動にはギアトレインが採用され、オイル潤滑方式がノーマルのウエットサンプからドライサンプ方式に変更されている。オーナーの神藤敏寛さんは、街乗り用にチューンを施し、TE27に搭載して楽しんでいる。




151E 左ハンドルのカローラに搭載した、151Eは1750ccで240psを発揮

151Eをはじめ、100E、126Eなどのトヨタワークス系のエンジンを数多く手がけ、その業界では有名な杉山武彦さんは、左ハンドルのカローラに151Eを搭載。中身は杉山さんの手によって現在の技術を駆使した1750cc仕様で、240psを発揮。しかも、レブリミットは1万500rpmというレーシングスペックを誇る。富士スピードウェイのストレートでは、6速9000rpmで、約230km/hをマークした。現在この151Eは降ろされ、126Eを積んでいる。




152E 18R-G型ベースの152Eは、アメリカ西海岸に生息し、2.2L化

1.2Lの3K型をベースに1.3Lに拡大し、DOHC16バルブ化した132E。1.6Lの2T-G型をベースとした151E。そして、2Lの18R-G型をベースとしたのが152Eだ。アメリカ西海岸に生息する152Eは、トヨタ、TRDの活動を支えてきたトイスポーツが入手し、組み上げられたエンジン。トイスポーツ代表のジョエルさんは、TTEのオベ・アンダーソンさんとも親しい友人だ。セリカに搭載された152Eは、2.2L仕様でレブリミットは1万1000rpm。




151E ダートトライアルに参戦した151Eなど【写真26枚】

【3】【4】に続く



初出:ノスタルジックスピード 2016年 3月号 vol.009 (記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

マニア系エンジン大集合 (全4記事)

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photo:NOBUTAKA KOREMOTO/是本信高

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