奥さん、お子さんとともに旧車のあるライフスタイルを楽しむ|1961年式 トヨペット クラウン ピックアップ Vol.4

カプリス用のステアリングコラムにフラット4製ウッドステアリングを合体。シートもカプリス用を張り替えたそうだが、30cmも車幅が大きいカプリスのシートが、クラウンに無加工で収まるというのが、おもしろい。

       
【1961年式 トヨペット クラウン ピックアップ Vol.4】

トヨロッドが歴史を紡いできた、国産旧車+アメリカンV8の物語


【1】【2】【3】から続く

 クルマのジャンルを決定づけるホイールには、ドラッグレースを思わせるクレーガーのストリートスターをチョイス。また、これだけ低い車高でもストリートを走れるよう、フロントフェンダーをややフレア化、コイルオーバータイプのショック装着といったメニューまでもこなしている。

 最後に紹介するインテリアは、1955年式シボレー・トラック用のアフターメーカー製メーターをインパネ中央に据えることで、シンメトリーなレイアウトに見せるばかりでなく、高年式のエンジンスワップを行う場合にブチ当たるメーター作動の問題まで解決。同時に作り直されたインパネは、ドアトリムと一体化するデザインとなり、ボディカラー同様の2トーンフィニッシュと合わせ、カスタムカーとしてのランクをグッと上げる要因にもなっている。

 だれのクルマにも物語がある。そして、優れた1台が生み出す物語はその車両だけで完結することはなく、別のクルマの物語にも多くの影響を与えていく。観音V8にインスパイアされ、トヨロッドが歴史を紡いできた国産旧車+アメリカンV8の物語。ぜひとも第3、第4章と続いていくことを願う。


OWNER 

クルマ入手の縁、知り合いだったKハウスとの縁がきっかけで、クラウンを愛することになったオーナー。今では奥さん、お子さんとともに旧車のあるライフスタイルを楽しんでいる。


イチからメタルを加工して作られたインパネの中央に1955年式シボレートラック用アフターメーターを、その下にはビンテージエア社のエアコンユニットを置く。このメーターを選んだのは、左右対称のレイアウトを実現しやすかったからだとか。






オーバーヘッドコンソールを作り、そこにオーディオのヘッドユニットを収める。


295/50R15タイヤに、15×10.0Jのホイールという極太コンビのリアなど【写真20枚】



1961年式 トヨペット クラウン ピックアップ
SPECIFICATIONS 諸元
●エクステリア:ブルー/グレーオールペイント/ピンストライプ/
 マスターライン用フロントグリル/フロントフェンダーフレア加工/
 純正改リアバンパー/ハードトノカバー
●エンジン:シボレーLT1型/ビレットブラケット&プーリー/純正エンブレム改ワンオフエンブレム
●排気系:スチール製ワンオフマフラー(エキマニ含む)
●駆動系:1995年式シボレー・カプリス用4速MT/プロペラシャフト(ショート加工)/
 フォード9インチデフ(片側4インチナロード加工)
●足回り: (F)ワンオフチューブラーアーム、(R)4リンク式+コイルオーバーショック/
 補強フレーム追加/コイルオーバーショック
●ブレーキ:1995年式シボレー・カプリス用フロントディスクブレーキ
●ホイール:クレーガー•ストリートスター (F)15×3.5、(R)15×10.0
●タイヤ: (F)145R15、(R)ハーキュリーH/P4000 295/50R15
●インテリア:ドアトリム一体型ワンオフインパネ/55年式シボレー・トラック用アフターメーター/ビンテージエア・エアコンユニット/FLAT4フォーミュラGTステアリング/オーバーヘッドコンソール/1995年式シボレー・カプリス用フロントシート張り替え


初出:ノスタルジックヒーロー 2014年 12月号 Vol.166(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)


1961年式 トヨペット クラウン ピックアップ(全4記事)


関連記事:NOSTALGIC SPEED HOTROD


関連記事: クラウン

text : AKIO SATO/佐藤昭夫 photo : ISAO YATSUI/谷井 功

RECOMMENDED

RELATED

RANKING