先輩のお父さんからもらった、ワンオーナー車|1973年式トヨタ カリーナ ハードトップ 1600 GT Vol.2

ノーマルを重視するオーナーの意向により、外観のカスタムはリアフェンダー、トランクリッドなどに配されたエンブレムのスムージング程度にとどめられた。

       
【1973年式トヨタ カリーナ ハードトップ 1600 GT Vol.2】

【1】から続く

 そんなカリーナに乗るオーナーとくれば、相当カリーナにこだわってクルマを手に入れたのかと思いきや、大根田靖浩さんの答えはそんな期待を裏切るものだった。

「7年ぐらい前に、先輩のお父さんが乗っていたワンオーナー車をタダでもらったんです。だから、特にカリーナにこだわってたワケではないんです」

 しかし、免許取得以来ドリフトにハマり、サニトラに乗っていたこともある彼が、カリーナの魅力のトリコになるには、たいして時間はかからなかった。趣味の釣りに使うクルマの購入をあきらめてまで、レストア&チューニングを開始。小学生のときから知り合いだった「Kハウス」黒崎さんの協力を仰ぎながら、路上復帰を果たしたとき、時間はすでに1年が経過していた。


硬派な印象のGT、SR、STにのみ許されたボンネットダクトなど【写真19枚】



バッテリーをトランクに移動したせいで、スッキリと見えるエンジンルームの中央に収まる名機2T-G型エンジン。中身は1750ccへとボアアップを果たし、当時物のFETプラグコードやMSDのコイルが脇を固める。ヘッドカバーとインナーフェンダーのカラーバランスもいい。





OERのφ45mmキャブは、原田商会のインマニにセット。





セリカと同等の実力を秘めた、「足のいいやつ」


【3】に続く


1973年式トヨタ カリーナ ハードトップ 1600 GT
SPECIFICATIONS 諸元
● エクステリア:前後フェンダーツメ折り、
エンブレム類スムージング
● エンジン:2T-G型改1750ccボアアップ、
他車用ラジエーター、TE71最終用ICオルタネーター、
1Gエンジン用セルモーター
● 吸排気系:OERφ45mmキャブ、原田商会製インマニ、
トラスト製4-2-1エキゾーストマニホールド、
自作マフラー
● 点火系:TE71最終用フルトラディストリビューター、
FET製プラグコード、MSD製ブラスター2コイル
● 駆動系:TRD製LSD
● 足回り:(F)AE86用ストラット移植、
ネガキャンアダプター、(R)GAB製ショックアブソー
 バー、強化コイルスプリングカット
● ブレーキ:(F)AE86用ベンチレーテッドディスク
● タイヤ:ATRエコノミスト 165/50R15
● ホイール:アメリカンレーシング(F)15×8J±0、
(R)15×8.5J −6
● 内装:ナルディ製ウッドステアリング(φ360mm)、
バケットシート

初出:ノスタルジックヒーロー 2014年 12月号 Vol.166(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

1973年式トヨタ カリーナ ハードトップ 1600 GT(全3記事)

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text : AKIO SATO/佐藤昭夫 photo : RYOTA SATO/佐藤亮太 

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