これまで手に入れたクルマはすべて2シーターというオーナーとともに|1988年式 トヨタ MR2 Gリミテッド スーパーチャージャー Vol.3|駆け抜けるテンロク

タイトなコクピットは、まさにスポーツカーそのもの。ステアリングはオーナーがS30時代から使っているというMOMOキャバリーノだ。

       
【1988年式 トヨタ MR2 Gリミテッド スーパーチャージャー Vol.3】

Vol.2から続く

 そして、1986年のマイナーチェンジでは、高まるパワー需要に応えるべく、スーパーチャージャー仕様が追加された。搭載される4A‐GZ型は、最高出力145psを発揮し、走りのポテンシャルがいっそうアップ。加えて、SV‐3で採用されながらデビュー時には見送られたTバールーフ仕様も加わり、痛快な走りだけではなく、オープンエアも楽しめるようになった。



スーパーチャージャーが作動すると、タコメーター下のインジケーターが光る。独特な形状のタコメーターを配す視認性の良いアナログメーターなど【写真6枚】

 このように進化したMR2は、より多くの人々から支持されることとなり、その人気は国内に留まることなく、海外でも人気車種として認知されるようになった。また、ハンドリング性能の高さから、ジムカーナなどの競技でも長らく活躍したのである。

 なお、1990年にはフルモデルチェンジを受けて2代目へと進化したが、初代MR2のコンパクトなサイズ、そして4A‐G型にこだわるオーナーも多く、大勢のファンから今もなお愛されている。

OWNER’S VOICE/ずっと前から欲しかったAW11を昨年ゲット!  



 これまで手に入れたクルマは、すべて2シーターという阿部裕次さん。初めて買った愛車がS30Zで、しかもL型チューンでおなじみのSS KUBOでチューニングして乗っていたという。しかし結婚を機に売却し、一時はおとなしくしていたが、約5年前にカプチーノを購入。しばらくカプチーノで楽しんでいた阿部さんだったが、劣化が進んで修復困難なため、以前より欲しかったAW11を入手したそうだ。

 ちなみに、なぜSW20ではなくAW11かというと「手ごろなボディサイズと、このスタイリングが好きなんです」とコメント。また、ハチマル車を長く楽しむ秘けつには「つねにキレイな状態にしておくことで、トラブルなどを発見しやすいんです」とアドバイスをもらった。

 今後は塗装が傷んできたので、外装のリフレッシュとブッシュ類の交換をしたいと話してくれた。


1988年式 トヨタ MR2 Gリミテッド スーパーチャージャー(AW11)
SPECIFICATIONS 諸元
全長×全幅×全高(mm) 3950×1665×1250
ホイールベース(mm) 2320
トレッド(mm) 1440(前後とも)
車両重量(kg)  1100
エンジン型式  4A-GZE型
エンジン種類 直列4気筒DOHCスーパーチャージャー
総排気量(cc) 1587
ボア×ストローク(mm) 81.0×77.0
圧縮比 8.0:1
最高出力(ps/rpm) 145/6400
最大トルク(kg-m/rpm) 19.0/4400
変速比 1速 3.230/2速 1.913/3速 1.258/4速 0.918/5速 0.731/後退 3.583
最終減速比 4.285
ステアリング ラック&ピニオン
サスペンション ストラット(前後とも)
ブレーキ前/後 ベンチレーテッドディスク/ディスク
タイヤ 185/60R14(前後とも)
発売当時価格 228.9万円


初出:ハチマルヒーロー 2013年 8月号 Vol.022(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

1988年式 トヨタ MR2 Gリミテッド スーパーチャージャー (全3記事)

関連記事:駆け抜けるテンロク

関連記事: MR2

text : Rino Creative/リノクリエイティブ photo : MOTOSUKE FUJII/藤井元輔

RECOMMENDED

RELATED

RANKING