ホンモノも市販車ベース!? 知り合いからR31スカイラインクーペGTS‐Xを譲り受け製作|スカイライン JSS仕様 Vol.2|ハチマルモータースポーツ

エアロパーツは千葉レーシングのJSS用を装着している。リアスポイラーはGTS-Rのものを採用したが、ダウンフォース不足に悩まされた。リアのダクトも都平本人がくり抜いたものだ。

       
【スカイライン JSS仕様(R31) Vol.2】

 JSSで圧倒的な強さを誇ったのが、黄金期に日産ワークスの一員として活躍し、マイナーツーリングでは業師として知られた都平健二(現・リミット代表)である。JSSにはS12シルビアを持ち込み、スカイラインでも数多くの名勝負を演じた。シリーズチャンピオンにも輝いている。

 80年代後半、都平健二は次期JSSマシンを素性のいいS13シルビアにしようと考えていた。だが、日産のモータースポーツ部門を統括するニッサン・モータースポーツ・インターナショナル(ニスモ)では開発が遅れていた。そこでしびれを切らしてR31スカイラインに白羽の矢を立てたのだ。

軽量化を徹底したスパルタンなインテリアなど【写真8枚】



 知り合いからR31スカイラインクーペGTS‐Xを譲り受け、製作したのがこのマシンだ。JSSはグループAに準じたツーリングカーである。だが、改造範囲が広く、エクステリアは80年代前半に人気の高かったグループ5のシルエットフォーミュラの面影を残す派手なルックスとなっている。空力パーツだけでなく、タイヤとホイールサイズなどの自由度も高い。エンジンも数少ないフルチューン仕様だ。

Vol.3に続く

初出:ハチマルヒーロー 2013年2月号 Vol.020(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

スカイライン JSS仕様(全3記事)

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photo : MOTOSUKE FUJII/藤井元輔 text : HIDEAKI KATAOKA/片岡英明

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