7thスカイラインの勝利。都平健二がドライブしたJSSチャンピオンマシン|スカイライン JSS仕様 Vol.1|ハチマルモータースポーツ

都平健二がドライブしたJSSチャンピオンマシン。

       
【スカイライン JSS仕様(R31) Vol.1】

サーキットでのレースシーン、狭いグラベルロードでのラリーシーン……。
80〜90年代のモータースポーツ・フィールドで輝きを放ったマシンたち。
当時の雰囲気を再現するために、別々の目的で2台のマシンがレストアされ、私たちの前にその姿を現した。細部まで、じっくりとご覧いただこう。
まずはスカイラインJSS仕様だ。

都平健二がドライブしたJSSチャンピオンマシン

 80年代はターボで武装した高性能エンジンを積むレーシングカーが花盛りだった時代だ。なかでも街で見かけるツーリングカーによるレースは盛り上がった。スーパーシルエットに代わるレースとして、富士スピードウェイを舞台に華やかなバトルを繰り広げたのがJSSである。RX-7やシルビアはよく知られているが、R31スカイラインが活躍したことを知る人は少ない。その実像に迫ってみた。

 7代目スカイラインは「7th」のキャッチフレーズを引っ提げて85年8月に登場した。型式はR31だ。80年代前半からブレイクしたハイソカー路線を突っ走ったが、81年5月に待望の2ドアクーペを仲間に加えている。エンジンはS20型以来の直列6気筒DOHC4バルブとなるRB20DE系で、ターボ仕様も用意した。87年夏に大がかりなマイナーチェンジを実施している。このときにグループAレース参戦のエボリューションモデルとして限定発売されたのがGTS‐Rだ。

 この時期、全日本ツーリングカー選手権(JTC)の名で85年からシリーズ戦が始まったグループAレースとともに注目を集めたレースがあった。ジャパン・スーパースポーツ・セダンレース(JSS)である。群を抜いて人気の高かったスーパーシルエットレースからバトンを受ける形で84年からシリーズ戦を行っていた。戦いの舞台は富士スピードウェイだ。

たくさんの穴が開けられているバンパーなど【写真6枚】



Vol.2、Vol.3に続く

初出:ハチマルヒーロー 2013年2月号 Vol.020(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

スカイライン JSS仕様(全3記事)

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photo : MOTOSUKE FUJII/藤井元輔 text : HIDEAKI KATAOKA/片岡英明

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