RX-7、数多のマツダ・ロータリー車のなかで最もスポーツカーであることを意識したデザイン|1983年式 マツダ サバンナ RX-7 SE リミテッド Vol.1

「スポーツカー」であることを意識したデザイン。

       
【1983年式 マツダ サバンナ RX-7 SE リミテッド Vol.1】

 自動車を取り巻く環境が年々変化していく中で、ロータリー車を所有し、その走りを楽しむという行為は、特別さを増している。

 しかもそれが初代RX-7で、400ps以上のチューニングカーだとしたらどうだろう。このRX-7は、そんなスペシャル感に満ち溢れたクルマだ。

  マツダから生み落とされたロータリー車は数多くあるが、最も「スポーツカー」であることを意識したデザインなのはRX‐7をおいてほかにない。ロータリーエンジンのコンパクトさを最大限に生かし、ボンネットは低く、ボディは薄く仕上げられたそのデザインは、今でも色褪せていない。

 なかでも初代RX‐7であるSA22Cは、低さ、薄さが特に際立ったシャープなボディが魅力だ。ロングノーズ、ショートデッキ、そしてリトラクタブルライトと、SA22Cのフォルムは誰もがひと目で「スポーツカー」と認識する傑作だ。しかしその登場から30年以上がたち、走りの面でも「スポーツカー」たり得るかどうかは、微妙な時期になってきた。搭載されている12A型エンジンは明らかに旧式となり、パワー面はもとよりメンテナンスにおいても難しいエンジンとなってきたからだ。

SA22C用の定番チョイスである、ERC製のJSSエアロボンネットなど【写真5枚】



Vol.2、Vol.3に続く

1983年式 マツダ サバンナ RX-7 SE リミテッド 主要諸元 Specifications
●ボディ : ERCエアロボンネット、TWRバンパースポイラー改
●エンジン : FC3S用13B型ターボエンジン換装、NEOサイドポート加工、ターボネティクス製タービン、純正CPU+FコンVプロ制御
●駆動系 : FC3S用5速ミッション換装、プロペラシャフト加工
●足回り : F:R31用ストラット+AE86用TRDショック R:AE86用TRDショック
●ブレーキ : F:R32タイプM用キャリパー+RB1用ローター
●タイヤ : ダンロップDIREZZAスポーツZ1 F:195/50/15 R:205/50/15
●ホイール : RSワタナベRS8 15インチ
●内装 : ブリッド製セミバケットシート、momoステアリング、大森製水温、油温、油圧計、ほか

初出:ノスタルジックヒーロー 2014年4月号 Vol.162(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

1983年式 マツダ サバンナ RX-7 SE リミテッド(全3記事)

関連記事:マツダ サバンナ RX-7 SA22C

photo : AKIO HIRANO/平野 陽 text : TAKAYOSHI SUZUKI/鈴木貴義

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