ランキング1位はハコスカ! 先代に続きレースへの参戦が熱望され、期待に応えるように登場。そしてサーキットに君臨した元祖GT-R|読者が選ぶ国産旧車人気ランキング2014【1位】1969年式 日産 スカイライン 2000 GT-R Vol.1

1969年2月に発売された初代スカイラインGT‐R。

       

2014 読者が選ぶ国産旧車人気ランキング 1位 日産 スカイライン C10

 人気ランキングで大きな順位変動が起こらないのが旧車の世界だが、それでも投票者の年齢層が変化してきたことで、変化は現れている。そこで、2014年4月号で実施した国産旧車人気ランキングを振り返ってみたい。

 なお、国産旧車の世界で不動の人気を誇る3代目(C10)スカイライン=ハコスカ。その人気は、『ノスタルジックヒーロー』誌が、幾度となく実施してきた旧車の人気車種のランキング企画で証明されている。トップの座を一度も明け渡したことがないのだ。そして2位には初代(S30)フェアレディZが続く。以下、最新の人気車種ランキングは下記の通り。

1位 C10スカイライン
2位 S30フェアレディZ
3位 トヨタ2000 GT
4位 S5#スカイライン
5位 C110スカイライン
6位 いすゞ117クーペ
7位 510ブルーバード
8位 ホンダSシリーズ
9位 コスモスポーツ
10位 ベレット
11位 CSP311シルビア
12位 スバル360
13位 A20/A30セリカ&セリカLB
14位 S130フェアレディZ
15位 B110サニー
16位 C210スカイライン
17位 C130ローレル
18位 トヨタスポーツ800
19位 サバンナRX-3
20位 330セドリック/グロリア

【1969年式 日産 スカイライン 2000 GT-R Vol.1】

 3代目となるC10スカイラインがデビューしたのは、プリンスと日産が合併した1966年8月からちょうど2年後の1968年8月のこと。当初は4ドアセダンとステーションワゴンのエステート、バンの3タイプのボディのラインナップで、エンジンは1.5LG15型水冷直列4気筒SOHCエンジンだった。ただし、2カ月後の10月には、直列6気筒SOHCのL20型エンジンを搭載する2000GTが追加された。

 ところが、先代のS50系スカイラインのGT‐Bがレースで活躍した歴史もあって、C10系スカイラインでもレースへの参戦が熱望されていた。その期待に応えるように、1968年10月に開催された「第15回東京モーターショー」において、レース仕様車が出展された。そして、翌1969年2月に初代スカイラインGT‐Rが発売された。

GT-Rの特徴であるワイドタイヤが装着できるようになっているフェンダーまわりなど【写真6枚】




Vol.2、Vol.3に続く

1969年式 日産 スカイライン 2000 GT-R(PGC10)主要諸元 
●販売期間 1968年8月~1972年8月

●全長 4395mm
●全幅 1610mm
●全高 1385mm
●ホイールベース 2640mm
●トレッド前/後 1370/1365mm
●最低地上高 160mm
●室内長 1775mm
●室内幅 1300mm
●室内高 1120mm
●車両重量 1120kg
●乗車定員 5名
●最高速度 200km/h
●0→400m 16.1秒
●登坂能力 sinθ0.540
●最小回転半径 5.3m
●エンジン型式 S20型
●エンジン種類 水冷直列6気筒DOHC
●総排気量 1989cc
●ボア×ストローク 82.0×62.8mm
●圧縮比 9.5:1
●最高出力 160ps/7000rpm
●最大トルク 18.0kg-m/5600rpm
●変速比 1速2.957/2速1.858/3速1.311/4速1.000/5速(OD)0.852/後退2.922
●最終減速比 4.444
●燃料タンク容量 100L
●ステアリング形式 リサーキュレーティングボール(ギア比18.5)
●サスペンション前/後 ストラット・コイル/セミトレーリングアーム・コイル
●ブレーキ前/後 ディスク/ドラム
●タイヤ前後とも 6.45H-14-4PR
●発売当時価格 150.0万円

初出:ノスタルジックヒーロー 2014年4月号 Vol.162(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

1969年式 日産 スカイライン 2000 GT-R(全3記事)

2014 読者が選ぶ国産旧車人気ランキング

関連記事:スカイライン

photo : KIYOSHI NISHINO/西野キヨシ

RECOMMENDED

RELATED

RANKING