フェアレディの歴史は1958年のダットサンスポーツ1000から始まる|読者が選ぶ国産旧車人気ランキング2014 【オープンカー部門 2位】|1967年式 ダットサン フェアレディ2000 Vol.1

1965年5月に登場したダットサン フェアレディ2000。

       
【1967年式 ダットサン フェアレディ2000 Vol.1】

読者が選ぶ国産旧車人気ランキング 2014 オープンカー部門 2位

 オープンカー部門2位に輝いた人気のSP/SR311。実は1位が総合5位に入ったホンダS600/800だったため、オープンカー部門の代表としてここで紹介する。

 フェアレディの歴史は1958年の第5回全日本自動車ショウに登場したダットサンスポーツ1000から始まる。北米市場のマーケットリサーチ目的で数十台のみ生産されたといわれるこのクルマは、1960年1月にダットサンフェアレデー1200(SPL212)として北米市場に投入。日本でも販売されたが、あくまで市場が成熟した北米中心だった。

 その状況が変わるのは「岩戸景気」と呼ばれた高度成長期だ。国民総生産が前年比で17・5%も上昇した日本では自動車市場も成熟を見せ始め、1962年に北米向けのダットサン1500(SPL310)とともに、日本向けのフェアレディ1500(SP310)を発表したのだ。

 フェアレデー1200からボディが一新されたフェアレディ1500は流麗なオープンカースタイルはそのままに、リアに横向きのシートを配した3人乗りとしていた(北米市場での不評もありマイナーチェンジで2人乗りに変更される)。

ボンネット上で強い個性を放つパワーバルジなど【写真10枚】



Vol.2に続く

1967年式 ダットサン フェアレディ2000(SR311)主要諸元
●販売期間 1965年5月〜1969年11月

●全長 3910mm
●全幅 1495mm
●全高 1315mm
●ホイールベース 2280mm
●トレッド前/後 1275/1200mm
●最低地上高 145mm
●室内長 1480mm
●室内幅 1275mm
●室内高 1020mm
●車両重量 930kg
●乗車定員 2名
●最高速度 205km/h
●登坂能力sinθ 0.571
●最小回転半径 4.9m
●エンジン型式 U20型
●エンジン種類 水冷直列4気筒SOHC
●総排気量 1982cc
●ボア×ストローク 87.2×83.0mm
●圧縮比 9.5:1
●最高出力 145ps/6000rpm
●最大トルク 18.0kg-m/4800rpm
●変速比 1速2.957/2速1.858/3速1.311/4速1.000/5速0.852/後退2.922
●最終減速比 3.889
●燃料タンク容量 43L
●ステアリング形式 カム&レバー
●サスペンション前/後 ダブルウイッシュボーン・コイル独立懸架/リジッド・リーフ
●ブレーキ前/後 ディスク/リーディングトレーリング
●タイヤ前後とも 5.60-14-4PR
●発売当時価格 86万円

初出:ノスタルジックヒーロー 2014年4月号 Vol.162(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

1967年式 ダットサン フェアレディ2000(全2記事)

2014 読者が選ぶ国産旧車人気ランキング

photo : RYOTA SATO/佐藤 亮太

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