父晃さん、だんじり製作でラリー休止、ひと段落でジムカーナ開始|親子で約30台の旧車と暮らす、瀬尾一家の旧車生活 Vol.2

ルーフのグリーンは瀬尾さんの好みでペイントしている1970年式 キャロル。

       
【親子で約30台の旧車と暮らす、瀬尾一家の旧車生活 Vol.2】

四国の旧車好きの間で、知らない人がいないくらい有名なのが、愛媛県西条市の「瀬尾一家」。
父親の瀬尾 晃さんを筆頭に、次男の明弘さん、三男の知弘さん、そしてお嫁さんまでもが旧車パラダイスをエンジョイしている。
そんな瀬尾家の旧車ライフを紹介する連載。
その第2弾。


 父親である大工、瀬尾晃さんは、だんじり製作の依頼を受けたことから、ラリー参戦をひとまず休止する。

 1985年には無事にだんじりが完成し、大役がひと段落した。そうすると、またクルマ趣味の虫が騒ぎ出し、1986年頃には、今度はアスファルトの上でタイムを競うジムカーナ競技に没頭。EP71スターレットを駆り、シリーズ戦に参戦。ところが、鈴鹿サーキットで開催されたオールスター戦に出場した際、周りのクルマが勝つために施しているチューニングのレベルを知り、「これはムリ」と悟ったらしい。

 それほどライバルたちのエンジンは、ノーマルながら緻密なチューニングが施されていた。

徳島の友人から購入した、4ドア・キャロルなど【写真11枚】

親子で約30台の旧車と暮らす、瀬尾一家の旧車生活(全4記事)

Vol.3、Vol.4に続く




1970年式 キャロル
徳島の友人が乗っていた4ドア・キャロルを購入。ルーフのグリーンは瀬尾さんの好みでペイントしている。車内もオリジナル状態。「コレで、広島、福井、名古屋のイベントなどに高速を走って出かけます。疲れはスゴイですね」と瀬尾さん。リアに搭載されるエンジンは快調。ただし、右側にもオーバーヒート対策のファンを増設している。イベントに出かける際は、ルーフキャリアを載せて荷物を積んで出かけたりするそうだ。




1960年式 ミゼット/瀬尾 晃さん
老舗のダイハツ販売店でレストア途中だったのを引き取って仕上げたという、バーハンドルのミゼットDSV。「エンジンがかかるかな?  という状態で、塗装も途中でした」とのこと。まるでオートバイのようなバーハンドルで、車体の中央にまたがるようにして運転する。エンジンは中央のレバーが出ているカバーを開けると収まっている。バーハンドルのミゼットの中でも、バンタイプのボディはさらに希少。塗装もピカピカの状態だ。




1970年式 スバル360/瀬尾 晃さん
「仕上げる途中だったホンダS600を欲しいというクルマ屋さんがいて、そこが仕上げたスバル360と交換した」というトレードで入手したスバル360デラックス。ディテールまでキッチリ仕上げられているため、瀬尾さんのほうで手を入れる必要もなく、イベント参加用として活躍中。内装のシートやドア内張りは、新車時と同じような赤い生地で張り替えられている。強制空冷2サイクルエンジンもフルノーマルで絶好調。

初出:ノスタルジックヒーロー 2014年2月号 Vol.161(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

徳島の友人から購入した、4ドア・キャロルなど【写真11枚】

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photo : RYOTA-RAW SHIMIZU/清水良太郎

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