【元祖TC24搭載編03】2日目になってようやく完成の目処が見えてきた!!|新車同様のマシンに最強の心臓を|ノブちゃんS30Z製作記 Vol.18

ノブちゃんの元祖TC24に装着される富松さん秘蔵のイタリア製ウエーバー55DCO1/SP。

       
【ノブちゃんS30Z製作記 Vol.18 <元祖TC24搭載編03>】

几帳面なノブちゃんの性格上、エンジンの積み込み作業にも細心の注意を払うのは当然のこと。お手伝いに駆け付けた熟練のマイスターたちも、工具や部品でキズをつけないように注意しつつ作業するため、2日目になってようやく完成の目処が見えてきた。

 2日目のメニューとしては、ラジエーターを装着して冷却水を注入。搭載が完了したミッションにオイルを注入。キャブレターを装着し、燃料ラインを配管。エンジンにオイルを注入し、クランキングさせてオイルを循環させる。点火プラグを装着して、エンジンに火が入れば、元祖TC24搭載の儀式はすべてコンプリートとなる予定。

 2日目も朝イチから片岡ガレージに集合したメンバーは、片岡親子、エンジンの製作を担当したトミタクこと富松拓也さん、そして、結局北九州に帰らずに富松邸にお泊まりして2日目の参加することになった田中浩一さん(TCファンクラブ会長)の、旧車仲間の小野田竜也さんの5名。1日目で役割を果たした長瀬肇さんは、ほかに用事が入っているため、2日目は欠席。

 このメンバーで最後のヤマ場を超えるために、作業をスタート。順調に各作業が進みエンジンをかける。


エンジンが始動しない原因はハイパワースターターで、なぜかフライホイールを回すピニオンギアが飛び出さないという現象が起きた。そこで、純正のスターターに交換して挑戦。ただし、圧縮比が高いため、点火時期をズラして無理矢理の始動! その後点火時期を戻すと、快調に回り出した。


前日に、取り付け作業が難航していたマフラーは、無事にデフの上側を通し、正しい位置に装着できた。通常は、デフの下側を通すのだが、シャコタンのためにあえてデフの上側を通すというコダワリなのだ。


ノブちゃんと田中さんによりクラッチのエア抜き作業。何回もクラッチを踏み込まなければいけないので、けっこうな重労働。ちなみに片岡さんは、クルマの下でオペレーター側のブリダーを担当。


「BOSS レインボーマウテンブレンド」を左手に、シフトノブを右手に持つノブちゃん。「この特注のシフトノブのイメージが、このレイボーマウンテンの缶のカラーリングだったんです」と説明してくれた。そういわれると確かに! いよいよ完成間近になり、ミッションもシフトノブを取り付けるのみとなった時の記念撮影でした。


取り付けと燃料配管は富松さんが担当。ノブちゃんはφ55mm用に製作されたトミタクファンネルを装着。


オイルサクションガンを使って、ミッションオイルを注入するノブちゃん。オイルは、OS技研のギアオイルで、OS-250R 80W-250を使用。100%化学合成油だ。


熟練のお助けスタッフの手を借りつつノブちゃんのシャコタンS30Zが動き出す!

掲載:Nostalgic SPEED vol.011 2016年 11月号(記事中の内容はすべて掲載当時のものです)

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text:Nostalgic Hero/編集部 photo:Ryotarow Shimizu/清水良太郎

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